忍び寄る国家主義(9) 〜東京都教育委員、 米長邦雄氏の資質、資格 を問う声〜 青山貞一 掲載日:2006.5.30 |
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●過去の連載→教育 ところで、東京都の教育委員会と言えば、一貫して君が代、日の丸を教員らに強要してきた将棋連盟の会長、米長邦雄氏を思い出す。 昨年の園遊会で東京都教育委員会委員の米長氏が粋がって話した内容が、天皇陛下からたしなめられたことは記憶に新しい。 以下、園遊会での天皇陛下と米長委員の会話を再掲する。
その米長邦雄氏だが、現在、本業(とはいっても将棋は実質辞めているが)に関連した将棋連盟の名人戦のスポンサー問題でも、大もめにもめている。現在、米長邦雄氏は将棋連盟の会長である。 直接的ないざこざは、従来、名人戦のスポンサーは毎日新聞が担当してきたが、週刊誌記事などによると、会長の米長氏が強引に金を多く出す朝日新聞に切り替えようとしたにある。 これについては「米長 名人戦のニュース検索結果」も参照して欲しい。 上記のいざこざそのものも、わかればわかるほど米長氏の行状から問題だが、実は、将棋連盟の名人戦スポンサーを毎日新聞とするか、朝日新聞とするかと言った「いざこざ問題」の過程で、米長氏のすさまじい行状が、次から次にわかったのである。 結果として、およそ教育委員にふさわしくない、米長氏のすさまじい、さまざまな行状が見えてきた。 たとえばそれは、先週月曜日に発刊された週刊現代に詳しく報じられている。もちろん、すべて事実かどうかわからない。 しかし、米長氏の将棋の愛弟子である桐谷七段らが米長氏の行状を週刊誌で2度にわたり全面暴露し、訴えていることからも、事実そして真実である可能性が大である。その内容は、世に言う「醜聞」の類であるが、ことがことだけに単なる著名人の「醜聞」ではすまされない。 いずれにしても、将棋連盟ないでは怪文書が飛び交い、週刊誌では一流棋士による米長氏の将棋連盟内でのやりたい放題のとどまらず、不倫問題、愛人問題、女性略奪問題などの暴露、告発が後を絶たない。それらは、およそ読むに耐えないことばかりだ。 詳細は、以下の週刊現代2006年5月11日号「米長邦雄は私の婚約者を寝取った最低の男」「棋士たちが驚愕した米長方針」などに譲るとして、東京都立の高校に子息を通わす父兄にも、これはびっくりである。いや、びっくりではすまない。まさに教育以前の問題である。
米長氏の行状については、上記の週刊現代などの内容を受け、現在多くのブロガーが意見を述べている。 ある愛国者の素顔(橋本裕氏ブログ)は米長氏の行状を簡潔かつ詳しく書いているので読んで欲しい。 あきれて物が言えないとはこのことだ。ブログ筆者の橋本氏も、途中から書く気がしない、と述べている。 今までよくもまぁ、これだけの行状が表に出なかったものと思うが、それだけあの手この手で弟子を押さえ込んできたのだろう。 このような人間が、少なくとも教育を語る資格があるのだろうか? その渦中の米長氏だが、現在は東京都教育委員会の単なる一委員ではない。 なんと、2期目にあり、委員長職務代理者と言う重要な役職者についている。 にもかかわらず、国旗、国歌の教員への強要問題ばかりでなく、たとえば、米長氏は、「今のこどもの教育問題の根源の95%近くは母親にある」など、誰かさん同様、問題発言が多い。以下を参照のこと。
東京都立高校の国旗、国歌強要問題は、米長氏の主張によるところが多いことはすでに知られているが、2006年5月29日発売の日刊ゲンダイは、「都教育委員の資格を問う声」「石原東京都知事も困惑顔」などの見出しで、米長邦雄将棋連盟会長の「醜聞連発」について報じている。 いずれにしても、国旗、国歌の強要が、東京都教育委員会流の方法で教育現場に押しつけられている現状は、いかなる理由があろうとも教育分野に居る者として耐えられない。 5月29日発売の日刊ゲンダイは、都関係者の話として以下を報じている。
・・・・・・・. 米長氏は石原都知事と親しいわけだが、石原都知事は、すでに逮捕された元民主党の西村衆議院議員同様、日韓問題、日朝問題、日中問題で、突出したタカ派発言、超右翼発言が目立つ。常々、北朝鮮の独裁政治を激しく非難している。 しかし、どうだろう。盟友だか、親友だが知らないが、米長氏がしてきたことは、イデオロギーが異なるだけで、北朝鮮がしていることときわめて酷似しているのではないか。 到底、北朝鮮を嗤えないのである。 また地方自治法では、知事は教育委員長や委員に影響力を行使しではならないとされている。つまり教育委員会は知事と独立した存在であり、知事が委員の案を提示し、議会が承認することになっている。となれば、責任は知事だけでなく、都議会にも大いにあることになる。 最近の東京都教育委員会の議事録を読むと、米長氏は都立高校ばかりか、東京都の市立や区立中学などについてもあれこれ問題発言をしており、教育委員長ですら手に負えなくなっている状況が見える。 いずれにしても、この異常な事態を何とかしないと、都立に通わせる父兄はいなくなる。 |