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解体へ向かう
ホリエの虚業グループ

日刊ゲンダイ

2006年2月14日

■ 解体へ向かうホリエの虚業グループ
■ そのほとんどがマユツバの企業で、バラバラになっても
■ どうでもいいが、問題は大株主のフジテレビ
■ 3月決算を前に注視されているライブドア株の大量保有

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ライブドアの株を買った株主がどうなろうと社会に何の影響もないが、
フジテレビは多くの娯楽番組や女子アナ騒動などで社会を騒がせ
ホリエの虚像作りに役立ってきただけに、その行方は関心がある
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 ライブドアが断末魔の様相を帯びてきた。東京地検特捜部はきょう(13日)、堀
江を証取法の偽計取引と風説の流布で起訴し、起訴後に本体の粉飾決算でも再逮捕する。この粉飾にはライブドアの代表取締役になった熊谷史人氏も関わった疑いがあり、特捜部は刑事責任追及を視野に入れている。

「本体の粉飾は、スイスに本拠を置く国際金融機関や香港の証券会社などを利用し、自社株の売却益など数十億円を還流させていたというもの。

 特捜部が粉飾で再逮捕すれば、証券取引等監視委員会(SESC)も同容疑で告発することになります」(司法関係者) 朝日新聞は「ライブドア株上場廃止へ」と書いている。粉飾でSESCが告発すれば、東証は上場廃止手続きに入るとしている。これには違う見方もあって、ジャーナリストの伊藤歩氏は「会計士が逮捕されたり、ライブドア本体が粉飾を認めないと、すぐには上場廃止にはできないだろう」と言う。

 しかし、上場廃止が視野に入れば、株価はつるべ落としで下がっていく。「連日ストップ安で一気に20円台とか30円台まで下落するのではないか」(証券関係者)という見方もある。そうなれば、ライブドアはオシマイだ。

◆ 人もカネも逃げ出し空中分解の運命 ◆

 商法では株式会社に3人の取締役を義務づけている。熊谷氏が捕まり、辞任すれば、ライブドアの役員は2人になってしまう。22万人も株主がいるので、新たな取締役を選ぶ株主総会を開くのは難しい。粉飾が明らかになったうえ、上場廃止が時間の問題になり、役員もいなくなれば、企業の体をなさなくなる。

「ライブドアの本業、ポータルサイトからは大口の広告主がどんどん逃げ出している。現金収入がないのに、運営費、人件費などの経費はどんどん出て行く。豊富な預貯金も粉飾決算の企業で、本当に残っているのか。銀行も資金パイプを閉ざしているし、預貯金を食いつぶせば、その時点でアウトです」(ITジャーナリスト)