国民年金未納問題が日本中を吹き荒れている。自民党安部幹事長は、マスコミは魔女狩りをしていると怒っている。 
       
       冗談ではない。怒り心頭となっているのは、国民の方だ。 
       
       国民、都民、市民に範を示すべき、議員、首長がこれでは、何を言っても、説得力がまったくない。 
       
       法案、条例案から政策、施策などを概念設計、制度設計をする側がこの体たらくでは、いつもは羊のようにおとなしい日本人でも怒るのは当然だ。 
       
       この際、各党の未納代表はもとより未納閣僚、未納衆参議員、未納都道府県知事らは、全員けじめをつけるべきである。 
       
       ところで、自治体の首長だが、横浜市の中田市長は未納を告白した。告白し謝罪すればすむものではなく、すでに閣僚などを相手に刑事告発が大阪などで起きている。当然だろう。 
       
       昨日、石原東京都知事にも未納があることがわかった。 
       
       5月14日に会見すると言う。石原知事は、居丈高に政策、施策を都民や企業に押し付けてきたこともあり、国会議員同様、都民として看過できない。 
 
       日本人は、とかく言うことと行うことが違うことが問題だ。 
       
       言うだけで何もしないリーダーが多すぎる。私が「観客民主主義」と言うゆえんである。 
       
       今後、都道府県知事にも未納問題が波及しそうだ! 
       
       いずれにしても最も責任が重い自民党、公明党の未納者は、党首、閣僚、委員長などいずれもケジメをつけなければならない。なかでも福祉や年金問題を専門とし、法案提出の先陣をきってきた公明党の3役は即刻辞任しなければならない。厚生労働省の副大臣、政府次官などで未納者も即刻辞任しなければならない。語る資格、提案する資格がない。 
       
       同時に、現在衆院を通過している関連法案は一旦リセットし、一から検討、議論をし直すべきである。安部幹事長の一連のマスコミへの対応は、国民を愚弄するものであり、到底容赦できない。自分たちの党に不利になることに、ほっかむりし、強引に悪法を押し通そうとする安部幹事長の言動に、マスコミは断固反撃しなければならないだろう。 
 
      
        
          
            毎日新聞 2004.5.14 
             
            ◆年金未納: 
             石原東京都知事も8年間未納 14日に会見 
             
             石原慎太郎・東京都知事が数回にわたって計約8年間、年金保険料 
            を支払っていなかったことが分かった。14日の定例記者会見で本人 
            が詳細を明らかにする見通し。 
             
             石原知事は4月30日の会見で納付実績を尋ねられ、「今、一生懸 
            命調べているところ」と答え、毎日新聞のアンケートにも「調査中」 
            と回答していた。 
             
             関係者によると、以前担当していた税理士が他界したことなどから 
            調査に時間がかかったが、年金への加入が義務づけられた86年以降 
            も含め計約8年間、未納期間があることが判明したという。 | 
           
        
       
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