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ヘンデルの大作「メサイア(Mesaiah)」
in サントリーホール

池田こみち
掲載月日:2015年5月25日
 独立系メディア E−wave Tokyo


 ひさしぶりに、青山貞一さん、山形美智子さんと3人で六本木1丁目のアークヒルズ、テレビ朝日スタジオの隣にありますサントリーホールにヘンデルを聴きに行きました。

 ヘンデルの大作、「メサイア(Mesaia)」のフルコーラスを聴くのは40年ぶりくらいです。

 「ハレルヤ (Hallelujah)」(通称「ハレルヤコーラス」)は特に有名ですが、なんといっても演奏時間2時間半にも及ぶので、なかなかフルコーラスの演奏会に行く機会もありませんでした。

 今回は、茶道の社中の一人が、コーラスを担当する宣教合唱団シモンのメンバーでしたので、久しぶりにサントリーホールに出かけました。


出典:Motohiko David Suzuki on Face Book

 メサイアは、キリストの生涯を聖書の言葉で綴る大作ですが、全編に神への賛美と感謝が溢れている感動的な曲で心に浸みるコンサートでした。コーラスとともに、ソプラノ、アルト、テノール2名、バスの5人のソリストの声もすばらしく改めて聖書の言葉の力を感じました。歌詞はすべて英語で書かれています。

 今回のコンサートは、ネパール地震で被災した子供たちへのチャリティーコンサートでしたが、趣旨にふさわしい選曲だったと思います。

 日本でもネパールでも自然災害によって多くの命が失われ苦しい生活を強いられていますが、そうした自然災害にあまりにも無力な人間社会の現実を見せつけられ、人の力ではどうにもならない大きな力の存在を感じずには居られません。

 この世にあって小さな生き物である人間、互いに慈しみ助け合うことの大切さなど日頃忘れかけている大切なことにこの曲を聴きながら思いをはせることが出来たように思います。

 テノールのソロパートを担当された新垣さんは盲目で、ご自身の出番になると、舞台袖から健常者の肩に手をそえて舞台の中心まで出ていらっしゃいます。点字の楽譜を指で辿りながら甘いテノールが響きました。

 人間はだれも弱い者、それぞれの運命を背負って生きていかなければなりません。そんな基本的なことを思い出させて頂きました。このチャリティーコンサートによって少しでもネパールの子供たちの支援ができれば参加した一人として嬉しく思います。演奏会を企画して下さった皆様、そして、出演された皆様に改めて御礼を申し上げたいと思います。

 下はWorthy is the Lamb that was slain   Amen の部分の練習風景の動画です。


ハイドン、メサイア練習風景の動画です YouTube