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八重山環境視察概要
H石垣島の優れた湿地と汽水域

池田こみち 環境総合研究所
 2010年3月30日
初出;独立系メディア
 
無断転載禁

 今年の秋、生物多様性条約国会議COP10が名古屋で開催されます。

 日本、とくに沖縄県の八重山列島は多様な生物の宝庫です。そのひとつが湿地と汽水域です。

 西表島は言うに及びませんが、石垣島にも湿地や汽水域、とくにマングローブの林があります。今回の八重山環境視察では、あらかじめ文献調査を行い石垣島の汽水域をいくつか選定しておき、それぞれの現場に足を運び観察しました。

 今回の視察の大きな成果は湿地と汽水域を堪能できたことです!それほどすばらしい湿地、汽水域が残っていました。

 以下はそのうちの主なものの紹介です。


■嘉良川河口の汽水域

 平久保灯台に近い石垣島北東部にある嘉良川河口の汽水域です。身近にメヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギのマングローブを観察できる格好の場所です。マングローブ林の多様性も高いようです。


出典:環境省インターネット自然研究所「日本の重要湿地500」


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010

 河口部はこんな感じです。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010


■吹通川河口の汽水域

 吹通川河口の汽水域です。平久保灯台に向かう一本道の沿道にあり、環境教育の場、カヌーなどアウトドア活動の拠点にもなっています。

 私たちが行ったときも、数グループが自然観察、自然観察で現地を訪れていました。身近にメヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキなどのマングローブを観察できる格好の場所です。


出典:環境省インターネット自然研究所「日本の重要湿地500」


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010

 上流から数名、カヌーで下ってきました。なかなか楽しそうです。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010

 こんな身近にマングローブが見ることが出来、大感激です。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010


■名蔵湾の汽水域

 石垣島南西部にある名蔵湾の汽水域です。道路に車を停め観察できます。ここでも汽水域の湿地、マングローブ、水生生物、昆虫、水鳥などが身近に観察できました。青山さんが撮影された写真にあるように自然景観も抜群です。


出典:環境省インターネット自然研究所「日本の重要湿地500」


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 24 March  2010


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 24 March  2010


■川平及び米原の汽水域


出典:環境省インターネット自然研究所「日本の重要湿地500」

 
下は川平湾です。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010



撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 24 March  2010
 
 下は川平湾の遠景です。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 24 March  2010

 以下は米原地先沿岸です。 米原のヤエヤマヤシ群落の近くに以下の汽水域がありました。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 22 March  2010

 上記は比較的有名な湿地、汽水域ですが、上記以外にも多数の湿地、汽水域が道路沿いにあり、ひとつひとつ河口まで降りて観察しました。そのなかにはほとんど手つかずの場所もありました。


つづく