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環境省は、下記の共同通信配信の記事にあるように、動物管理センターの設備改善(冷暖房設備の拡充やスペースの拡大など)により、殺処分が減らせると思っているようだ。 1億円も自治体に補助し、「従来の暗いイメージを一掃して飼い主に引き渡しの際に、最後まで飼い続けるための講習会開催の会場を整備する」と。 動物愛護管理法のもと「犬及びねこの引取り並びに負傷動物等の収容に関する措置」平成18年1月20日環境省告示第 26号、が定められており、収容された犬、猫は、各都道府県の定める条例や指針などに基づいて、一定期間の収容の後、殺処分される。 原則は、「疾病にかかり、又は負傷した犬、ねこ等の動物及び動物の死体の収容に関する措置」ではあるものの実体的には、様々な都合で飼いきれなくなった犬、猫、ブリーダーが処分に困った犬、猫なども多く持ち込まれているのが実態である。 殺処分を減らすために必要なことは施設を整備することではなく、持ち込まれる動物が減るような根本的な措置、対策を講じることであるはずだ。 見せかけの対策で「暗いイメージ」を払拭することに1億円の補助金を投じることで喜ぶのは誰なのか。それだけの予算があれば、去勢手術の補助やNGOの支援などもっと有効な使い道があると思うのだが。 もっとも、同法のもとでの動物の販売、保管、貸出し、訓練、展示を行う動物取扱業者への規制を抜本的に見直すことがまずは先決であることは間違いない。
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