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八重山環境視察概要
C竹富島の自然でゆったり気分

池田こみち 環境総合研究所
 2010年3月28日
初出;独立系メディア
 
無断転載禁

 今回の八重山環境視察では、到着日の3月21日の夕方に竹富島を視察した後、3月22日と24日にはレンタカーを借りて石垣島を現地視察しました。

 3月21日は暴風の影響で石垣空港には、当初より2時間近くれて到着後、ホテルにチェックインしたあと、竹富島にでかけました。仕事の関係で宮古島には10回以上でかけていますが、竹富島、石垣島、西表島は今回がはじめてです!


八重山諸島です。右が石垣島、左が西表島。
その間に竹富島、小浜島、黒島、鳩間島などがあります。


八重山諸島は西表国立公園に指定されています。


竹富島(左の島)と石垣島(右の島)は高速艇でわずか10分
の距離で結ばれています。


 竹富島へは石垣離島ターミナルから高速艇でわずか10分。ブーゲンビリアとハイビスカスが咲き乱れ、赤瓦の屋根とサンゴの岩でつくった白い生け垣の景観が南国の雰囲気をいやがおうにも醸し出します。高速艇の料金は往復で1000円ちょっとです。予約は不要です。


咲き乱れるブーゲンビリア
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 現在、竹富島では条例によって屋根瓦の色、生け垣の素材や色などが決められていて、新しくできる家も含め島全体の景観が保たれているとのことでした。

 具体的には竹富島では、昔ながらの街並や文化を意識的に保存しようとする意識が高いようです。

 その例として

  • 新しく家を建てる場合は必ず許可を得てから、平屋の赤瓦の家を建てなければならない。ただし、赤瓦を葺く場合は補助金が支給される。
  • 窓ガラス等は見えにくいようにすだれなどで隠す。
  • 建物の外に看板などを露出させることは原則禁止。
  • 大規模リゾート開発を目的とした土地買収には応じない。
  • 珊瑚を砕いた白砂の道は、住民の毎朝の掃除によって美しい状態に維持されている。また白砂はアスファルトと違い、雨や台風が来るたびに、少しずつ海に流れていってしまう。そのため、住民は砂浜で白砂を集めてきて、定期的に道を補修している。

などが挙げられます。

 日本ではとかく景観が軽視されがちですが、やはり景観、町並みは観光資源としてだけでなく、住んでいるひとびとにとっても潤い、やすらぎを与えるなど大きなプラスがあると思います。

 このような努力の甲斐もあって、沖縄の原風景、赤瓦屋根の町並みが今でも残っているわけです。その景観が島の観光資源にもなっています。

 竹富島の家並みは重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

 竹富島には、赤瓦の街並に限らず、自然環境や生態系も秀逸です。竹富島の西海岸にはコンドイビーチがあり、星砂でも有名な、皆治(カイジ)浜もあります。

 しかし、環境に配慮した持続可能性の観点からは、いくつか課題もあるようです。


竹富島のゴンドイビーチ。
ただしこれは青山さんが昨年同時期に撮影したものです。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 26 March  2009



竹富島西桟橋ビーチ。
ただしこれは青山さんが昨年同時期に撮影したものです。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 26 March  2009


 竹富島の家は欧州のように赤瓦で統一されていて、すばらしい町並み景観を演出してくれます。


竹富島と言えば赤瓦の家
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 竹富島の生け垣は、サンゴで出来ている石を積み上げています。これも竹富島らしい町並み景観を演出しています。


竹富島と言えば白い生け垣
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010


 現在、竹富島の人口は往年の1/10程度で200〜300人しか住んでいないそうです。島に住んでいる人の大部分は、民宿、レストラン、レンタサイクル屋さん、おみやげ屋さんなどのようです。


竹富島と言えば赤瓦の家
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 竹富島内が一望できる場所(なごみの塔)です。高いとは言っても海面から20数mしかありません。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 典型的な竹富島の風景、景観です。


出典:Wikipedia

竹富島(たけとみじま)

沖縄県の八重山諸島にある島。沖縄県八重山郡竹富町に属している。八重山の中心地である石垣島からは、高速船で約10分程(約6km)の距離にある。

島の中央部にある集落全体が、木造赤瓦の民家と白砂を敷詰めた道という沖縄古来の姿を保っている。

なお、「竹富」は近代になってからの当て字で、明治半ばまでは「武富」と表記されることが多く、かつてはタキドゥンと呼ばれていた。

現在も住民には「テードゥン」と呼ばれることが多い。人口は約342人(2005年6月現在)、戸数約172戸。

全島が隆起珊瑚礁でできているため極めて平坦で、展望台を除けば、集落の家の屋根が島で一番高いところである。南北に長い楕円形をなしており、周囲は約9km。

出典:Wikipedia

 

竹富島のシーサーと
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 さらに竹富島と言えば水牛車。最高齢35歳の水牛、真栄君と一緒に。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 念願の水牛車にも乗ってみました。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 水牛車は約30分、ゆったりゆっくりと竹富島のなかを歩きます。港との往復(シャトルミニバス)の費用を含め1200円です。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 26 March  2009

 竹富から港への帰り道、放牧されている子供の牛さんとご面会。 私も丑歳ということもあり、しばし親交を深めました。






撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010

 石垣島への出港を待つ高速艇の前で


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 21 March  2010


つづく