富士五湖、自然と文化・歴史短訪 富士山の標高別 月別の気温 出典:富士山の気象 青山貞一・池田こみち 独立系メディア E-wave Tokyo 2022年9月21日、 2022年12月23日 |
全体メニュー 気象の特性 富士山は、標高が3,000mを超える独立峰である。 駿河湾や相模湾からの風と北側からの風が複雑に巻くため、高所では気流が安定せず、過去には航空機の墜落事故を引き起こすほどの厳しい気象条件があることも特徴である。五合目などの山麓と山頂では、天候や気温に大きな差が発生し、さらに急変することもある。天候の急変に備えて装備を整えるとともに、登山開始前には必ず気象情報を確認しよう。 ちなみに五合目と山頂との標高差があるため、気温差が大きく(標高差100m毎に約-0.6℃)、山頂では夏でも真冬並みの気温となる。また、同じ気温でも風が吹くと体感温度が下がる(風速1m毎に約-1.0℃)。 富士山頂の月別平均気温 出典:インプレハイク 夏でも日の出前の時間帯には気温は0度近くまで下がり、ご来光を待つ時間が長くなると、低体温症になる危険もある。 夏の富士山では、雷が発生しやすく、天候の急変と雷の発生が続く日も少なくない。 積雪期の富士山は、北西からの季節風によって強風が常時吹き、滑落の危険がある。 登山にあたって確認しておきたい気象情報 警報・注意報 夏の富士山では雷が良く発生し、雷注意報が発令される。雷の警報はない。かなり危険な状態であっても注意である。 気象に関する警報や注意報が発令されたら行動を控えよう。 悪天候に備えた装備を忘れずに! 天候の急変にも対応できるよう雨具や防寒具等の装備は出発前に用意しよう。 気象庁(気象警報・注意報/山梨県) 気象庁(気象警報・注意報/静岡県) 気象データ 気温・気圧(アメダスデータ) 富士山頂の気象観測データとしては、山頂(標高 3,776m)のアメダスデータ(毎正時の観測データ:気温、気圧、湿度、日照時間*)があります。 *:日照時間は夏期のみ 気象庁(アメダス/富士山頂) 風向・風速 参考となる富士山近傍のデータとしては、気象庁による河口湖上空のウィンドプロファイラのデータ(算出値)があります。 気象庁(ウィンドプロファイラ/河口湖) 全体メニューへ |