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2012年3月14日、参議院予算委員会で福島瑞穂参議委員議員(社民党党首)が、災害廃棄物安全評価検討会において第4回までしか議事録を作成していない問題があると細野環境大臣に質問した。 ■第180回国会 予算委員会 平成24年3月14日(水) 第8回 http://www.sangiin.go.jp/japanese/kaigijoho/shitsugi/180/s027_0007.html 上記サイトにある「災害廃棄物安全評価検討委員会の情報公開の在り方」とい う部分である。 予算委員会の様子は下記のURLから録画したものを視聴できる。 http://www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php? ssp=7581&mode=LIBRARY&pars=0.27415160462260246 細野大臣の議事録に関する答弁は、 議事録か議事要旨と決まっているので4回までは議事録、5回以降は議事要旨を公開している。隠すようなものではないので次回以降は公開でオープンでやりたい。という趣旨である。 福島議員はこれに対して、議事録がないならせめて録音データだすべき、議事録も録音もなければ具体的にどんな議論があったか分からない、と指摘するが、細野大臣は、これらの公表について答弁を避けている。 細野大臣の答弁には重大な偽りがある。 第4回までの会議の議事録は、開示請求に対して60日待たせた結果としてようやく開示しただけであって、環境省のサイトには現在に至るまで議事録は掲載されていない。一般の人にとっては公開されていることにはならない。第4回までは議事録を公開しているかのような答弁は大臣が嘘をついているか官僚に騙されているかどちらかに他ならない。 なお、開示された議事録は環境省が公開しないので下記に掲載した。 ■災害廃棄物安全評価検討委員会(第1〜4回)議事録−情報開示− http://eritokyo.jp/independent/eforum-col102.htm なお、予算委員会の質疑でのやりとりは無かったが、録音データの開示請求に対して第7回までは理由をつけて不開示、第8回以降は録画データを作成・取得していないという理由で不開示決定とされている。 つまり第8回以降は録音すらしていないということになる。本当に録音をやめたのだとすれば、これから議事録を作成することすらできないから、本当に取り返しのつかないことを環境省は行っていることになる。細野大臣に嘘の答弁をさせている理由はここにもあるのではないだろうか。 存在するはずの第7回までの録音データについても、公表する出すという答弁を細野大臣はしていない。つまり隠すつもりはないという答弁も嘘の答弁ということになる。 ちなみにこの予算委員会の直前の3月12日に第12回の検討会が開催されている。あいかわらず非公開、議事要旨のみ作成である。 ■第十二回災害廃棄物安全評価検討会の開催について(お知らせ) http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14927 この状態で現在行っている新聞全面広告やテレビCM、今後の15億円の広報事業で広報事業で広域処理を進めようとしているのでは国民を愚弄していることに他ならない。 隠すと信頼を得られない、というごく当たり前のことが環境省には何故分からないのだろうか。信頼を得られないことが今の災害廃棄物処理の困難な状況を招いているのである。災害廃棄物処理が進まない一番の責任は、広域処理への反対にあるのではなく、環境省自身にある。 以下は、参議院の議事録の関連質疑である。
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