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モロッコ現地視察の経路図 グーグルマップ地形図より青山貞一作成 アイット・ベン・ハッドウ集落単独で文化遺産の世界遺産 アイット・ベン・ハッドウ集落では、沢山のいわゆる日干し煉瓦が使われている。これは何も昔使われていただけでなく、現在でも使われている。 また煉瓦としてだけでなく、漆喰(しっくい)状にして、煉瓦と煉瓦のつなぎとして使ったり、さらに壁や天井などに使う場合もある。 アイット=ベン=ハッドウのカスバ (トリップアドバイザー提供) アイット-ベン-ハドゥ (トリップアドバイザー提供) これら日干し煉瓦や漆喰の原料となる物質をスペイン語でアドベと言っている。 アドベは、砂、砂質粘土とわら、あるいはまた他の有機素材で構成された天然建材である。 これらの有機素材で木製の型枠を作り、その中に粘土を水でといたものを流し込み日に干してレンガができあがる。これらアドベの構築物は、非常に耐久性に富み、またアラビア半島南部南イエメンのサナアやシナイ半島など地球上に現存している最古の建築物によく使われている。 ※エジプトで日干し煉瓦をつくっているところの壁画 アドベ建築物は熱を吸収してから非常にゆっくりと放出するため、建築物の内部は涼しいままに保たれ、砂漠など暑くて乾いた気候に適している。 日干しの土で作られた建築物は、中東のサウジなどの国々、北アフリカのモロッコ、チュニジアなどの国々、そしてスペインで一般的なものとなっている。 さらに、アドベは数百年もの間、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカのアンデス山脈の先住民によっても使われてきた。 なお、屋根には竹を使い、その上に、泥をぬっておくと風通しが良いと言っていた。バスが走った道路の脇にも竹藪があった。日本の竹とは異なり、ブッシュの様になっていたが。 下はアリさんの家の天井。竹を使っていることが分かる。 アリさんの家の天井。竹を使っていることが分かる 撮影:池田こみち Nikon Digital Camera Coolpix S6400 これは別のカスバの天井。かなりしっかりとしたした構造そしてデザインとなっている。 アイット-ベン-ハドゥ (トリップアドバイザー提供) アイット-ベン-ハドゥ (トリップアドバイザー提供) 下の写真では屋根に竹を使っておりその上に石を置いていることも分かる。 撮影:池田こみち Nikon Digital Camera Coolpix S6400 下は土壁を塗る日本で言えば左官屋さん。 アイット-ベン-ハドゥ (トリップアドバイザー提供)
アイット・ベン・ハッドウのカスバ集落は世界遺産となっており、維持管理もできる限り、伝統的な方法と素材で行われる。下は日干し煉瓦をつくっている作業場での写真。右の男性は説明員のラドワンさんである。 アイット・ベン・ハッドウ集落で使う日干し煉瓦 男性は説明員のラドワンさん 撮影:池田こみち Nikon Digital Camera Coolpix S6400 アイット・ベン・ハッドウ集落で使う日干し煉瓦 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 アイット・ベン・ハッドウのカスバ建築材料、日干し煉瓦 モロッコ (トリップアドバイザー提供) 下は日干し煉瓦で建築されたアイット・ベン・ハッドウのカスバ集落。 Source:English Wikipedia アイット=ベン=ハッドウのカスバ (トリップアドバイザー提供) なお、道路からアイット・ベン・ハッドウへの入り口にカフェレストランがあり、そこにトイレがあるので、安心である! つづく |