エントランスへはここをクリック   


青山貞一最終講義
〜環境調査と環境アドボカシー
で歩いた世界(3)〜
掲載月日:2012年1月24日
 独立系メディア E−wave Tokyo


 私たちが今後、社会変革をしてゆく上での主体的条件について話そう! これは制作学校一新塾の入塾式などで必ず私が話すことでだ。


まず、社会変革を志す者は、ミッション、パッション、アクションの3つが不可欠だ!

 かといって闇雲に行動すれば良いわけではない。


も大切だ。とくに代替案は重要である。同じ目的を達成する場合でも、さまざまな方法、道筋があるからだ!


2003年から長野県知事になった田中康夫氏から依頼され、長野県の環境法全研究所に兼務で毎週行くことになった。合い言葉は、逃げず、恐れず、怯まずである。どんな良いことをしてもマスコミはまったく記事にせず、少しのエラーでも大々的に報道された! ここでこそ、逃げず、恐れず、怯まずだ。


さらに、当然のことだが、主体性、正義感、自立性と自律性、さらに精神力と責任感が必要となる。


さらに、主体的条件には利害にとらわれずに発言、行動すること、人がいやがることを率先して行うこと、リスクをとってでも事に当たる姿勢をもつことも重要だ。



 ところで、3.11以降、日本を再生、蘇生するためには、何が必要か?

 もっとも大切なことは真面目に正直に働いている国民がバカを見ないことだ。また生活者が幸福な社会でなければならない。


これに関連し、経済至上主義で突き進んできた日本だが、気づいて見れば国民の幸福度は劣悪だ。ミシガン大学の調査で世界43位、OECDの調査でも34カ国中19位となっている。何とも悲しいことである。


ミシガン大学の幸福度調査を構成する指標は7つある。そこには、経済至上主義ではどうにもならない多くの指標が見える。家族関係、コミュニティと友人、健康、個人の自由、個人の価値観などだ。


講義4につづく