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   東マレーシア・サバ州現地調査

キナバル・ポーリング温泉
  Poring Hot Spring

青山貞一 Teiichi Aoyama
池田こみち Komichi Ikeda

掲載月日:2015年2月14日
独立系メディア E−wave Tokyo


<全体目次>



 1月31日 成田→コタキナバル(東マレーシア・サバ州)
 2月 1日 〜 2月4日 現地予備調査
    1日 熱帯雨林自然保護区野生生物観察
    2日 ボルネオ島最北部クダッ現地視察
    3日 キナバル山麓、キナバルパーク現地視察.......●
    4日 コタキナバル市内視察
 2月 5日 コタキナバル→成田


 下の地図は、ポーリング・ホット・スプリングがありますキタバル・パーク南部のリクレーション地域図です。

 地図の真ん中にの中央から下にポーリング・ホット・スプリング(温泉施設やプール施設)があります。ポーリング・ホット・スプリングの上にButterfly Garden、蝶々がたくさん飛んでいる庭園があり、川を挟んで左側にはキャンプ施設があります。そのさらに左側にTropical Garden、熱帯庭園があります。

 一方、右側には、ポーリング・ホット・スプリングの右側にはBotany Garden、植物庭園がその下には、巨大な花を咲かすラフレシアのセンターがあります。

 上記のリクレーション施設はいずれもトレッキング道路で結ばれています。

 私達は時間の関係で、ポーリング・ホット・スプリングに行く途中の熱帯雨林がすばらしく、熱帯雨林とポーリング・ホット・スプリングを楽しみました。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015年2月3日

 下がキナバル・パーク東外れにありますポーリング・ホット・スプリング施設とその周辺の概要です。ポーリング・ホット・スプリングとその周辺だけでも相当広大な土地のなかにあります。 


     撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015年2月3日

 下はポーリング・ホット・スプリング施設をズームアップした地図です。一番上の緑色のSulphur Springとあるのが源泉です。緑色の源泉からパイプで下側にありますOutdooe Bathtub すなわち野外浴槽まで引きます。


源泉 ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)

 野外浴槽は、2〜3名が入れるコンクリート製の浴槽となっており、それが4つ一組となっています。それぞれの浴槽には源泉(46℃程度)と水の蛇口がついており、入浴者は両方の蛇口から湯と水を入れ、自分で温度調整します。

 この温泉は日本と異なり、男女とも水着を着て入ります。更衣室とロッカーは事務所の隣あり、脱衣場で着替え、その後、歩いて浴槽に行きます。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015年2月3日


ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)

 下の写真を見ていただくと、説明がよくご理解頂けると思います。4つの浴槽がワンセットになっています。 使い終わると、栓をぬき、お湯を捨てるようになっています。右下の浴槽にはお湯が入れられており、左の浴槽はお湯が入れられていません。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015年2月3日

 下は沢山の人々が入浴している写真です。


ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)


ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)


ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)

 こんな家族も。芋洗い状態です。


ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)

 水着を着て温泉に入るのは、私達日本人には非常に不自然ですが、以前、エストニアの温泉付きのホテルに行ったときも、水着で冷泉プールのような温泉に入ったことがあります。外は雪のなかで、結構、暖まりました。

 私達のとなりのユニットに、フィンランドから来た若いカップルがいたので、いろいろ議論しました。温泉談義です(笑い)。フィンランドはエストニアのタリンからフェリーで渡れるところにあり、エストニアの温泉プールについて話したら興味を持っていました。

 混浴であるなしにかかわらず、日本人にしてみると水着を着て温泉に入るのは、非常に不自然でしたが、カナダ、トルコ、台湾などにも温泉があり、台湾以外はいずれも水着を着て男女が一緒に入っています。

 一方、このポーリング・ホット・スプリング施設がキナバル・パークの一部として、誰でもが入れることもあり、スカーフを頭に巻いたイスラム教徒の女性が来ていました。彼女たちは「足湯」に入っていましたが、日本から来た私達やフィンランドのカップルが浴槽に入っている私達を遠くから笑いながら見ているのが印象的でした。

 下は浴槽4つがユニットとなり多数のユニットが配置されている写真です。

 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015年2月3日

 下の肌色部分も別のタイプの浴槽です。蛇口が着いているのが見えます。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015年2月3日

 下はプールとトイレ(一部脱衣場)です。


ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)


ポーリン温泉 (トリップアドバイザー提供)
 
 ところで、このポーリング・ホット・スプリング(温泉)は第二次世界大戦中に日本軍が掘り当てた温泉だそうです。それ以前、地元の人々はこの場所を「熱い湯が出る恐ろしい場所」として近寄らなかったという話しを聞きました。

 日本人には温泉は非常になじみやすい場所ですが、同じアジア人でも日本や台湾以外では、それほどなじみがあるわけではないですね。

 このポーリング・ホット・スプリングに行くには、コタキナバルから片道2〜3時間、それもアップダウンが厳しい1000〜1300mのキナバル山麓の難所を超えなければなりません。

 環境総合研究所の別荘があります群馬県北軽井沢は休火山の標高1100〜1300mの浅間山麓にあり、今まで私達は何10回と行っていますが、その一つの目的は近くにあります万座、鹿沢、草津などの温泉に入ることなので、どこか似たものを感じます。

 こんな奥地にも、現地住民以外にヨーロッパからまでも観光客や登山客がくるホットスポットとなっていることが分かるような気がしました。この温泉は一切、時間制限もなく、人数制限もない、さらにマレーシア人の入園料はRM3=約100円なので結構喜ばれているのではないかと思います。


つづく       <全体目次>