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「情報化社会と市民参加」

東京都市大講義概要
青山貞一
掲載月日:2012年9月27日
 独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁


 昨日、東京都市大学情報メディア学科で「情報化社会と市民参加」の第一回目の講義を行ってきました。教室は横浜キャンパスの情報系で一番大きなFEISホール(250人収容)です。

 このホールは、設立当初から日本一の音響映像設備となっていましたが、学部開設から15年以上経ったため、巨大スクリーン用のプロジェクターをブルーレイ対応(1090p対応)と5.1チャンネルはじめ最新鋭の音響環境とした教室です。

 第一回目は全15回の授業全体の目的、狙いとともにオリエンテーション、予告編として15回全部の概要を伝えるものとしました。

 ざっと200人が受講していましたが、使ったパワーポイントは独立系メディア E-wave Tokyoで制作した10本ほどの動画を含めた(Embedした)ため1.8GBと巨大となりましたが、まったく問題なく、巨大、精細スクリーンとすばらしい音響でプレゼンすることができました。

◆東京都市大学環境情報学部情報メディア学科
  <情報化と市民参加>青山貞一担当


授業の概要
 米国のラルフ・ネーダー氏が、「情報は民主主義の通貨である」と述べているように、現在の市民社会では情報をいかに発信し、受け止めるかがきわめて重要なものとなります。

 また情報化社会に溢れるマスメディアやインターネットメディアの情報をどう取捨選択するかも現代に生きる私たちにとって極めて重要な作法(リテラシー)となります。

 本授業では、従来のマスメディアと飛躍的に発展している情報通信技術をベースにしたソーシャルメディア(SNS)を具体的事例とし、情報化と市民参加について講義とともに受講者参加の多様な実習を行います。

習得目標
 情報化社会における社会的コミュニケーション、市民参加についての見識を得るにとどまらず、2回の実習を通じて学生自らがインターネットメディアに具体的にアクセスし、論考(ブログ)やYouTube動画をアップロードするなどの技能の習得を目指します。

成績評価方法
 本授業は、出席点、リポート及び期末試験を総合して評価する。配分は出席点とリポートあわせて60点、期末試験結果を40点、合計100点満点とする。

講義

第一回 ・本授業のねらい、 オリエンテーション
     目的、授業概要、成績評価を含め、この授業から
     得られることを概括的に講義します。

第二回 ・民主主義における情報公開と市民参加

第三回 ・世界と日本のマスコミ比較

     <予習・復習用 授業関連論考>
     ●巨大メデイアが民主主義を破壊する! 
     メディアと世論誘導 @日本固有の世論誘導の仕組み
     メディアと世論誘導 A異常に巨大な日本の新聞発行部数
     メディアと世論誘導 B大メディアの経営悪化とコンテンツ劣化
     http://eritokyo.jp/independent/today-column-media.htm

第四回 ・メディアと世論形成メディアの何が問題か

     情報操作に世論誘導問題を世界各国民を対象とした国際
     調査結果から考える。日本国民は世界で一番、思考停止
     となっている実像が明らかになっている。

     ●巨大メデイアが民主主義を破壊する! 
     メディアと世論誘導 C大メディアに誘導されるという世論の仮説
     メディアと世論誘導 D国民の多くが無批判に大メディアを信用
     している事実
     http://eritokyo.jp/independent/today-column-media.htm

     <予習・復習用 授業関連動画>
     マスコミ報道鵜呑度 日本人70%、 英国人14%
     http://www.youtube.com/watch?v=ypPqsWUC6Vo
     具体的事例:過去の原発報道、所沢ダイオキシン報道、
           小沢一郎報道、一連の沖縄報道、
           がれき広域処理報道、オスプレイ報道

              国際鵜呑度調査結果の例
           
                 2000年      2005年   単位:%
         日本      70.2       72.5
         韓国      64.9       61.7       
         中国      64.3       58.4
         オランダ    55.7       31.7
         ドイツ      35.6       28.6
         フランス    35.2       38.1
         ロシア     29.4       36.0
         アメリカ     26.3       23.4
         イギリス     14.2       12.5
     
第五回 ・マスコミが抱える4つの課題

     記者クラブ問題、クロスオーナーシップ問題、電波利用オーク
     ション制度、再販制度などを具体的に講義します。
     青山が実体験した実例(環境庁記者クラブ事件、長野県
     における脱記者クラブをめぐるメディア幹部との議論など)

     <予習・復習用 授業関連動画>
     http://www.ustream.tv/recorded/13921348


テレビ神奈川の取材を受ける青山貞一  2012.1.25 


テレビ神奈川の取材を受ける青山貞一  2012.1.25 


テレビ西日本の生番組出演中の 青山貞一(左端)

第六回 ・独立系メディアの必要性と試行

     青山自身が過去10年間行ってきた試行錯誤、創意工夫
     <予習・復習用 授業関連動画>
     独立系メディア E-wave Tokyoを事例として
     http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm
     動画部門の最新タイトルバック
     http://www.youtube.com/watch?v=eiWMZUUb-DQ

七回 ・メディアとコミュニケーション 事例研究(1)

第八回 ・メディアとコミュニケーション 事例研究(2)

第九回 ・ICT(情報通信技術)の発展とアドボカシー、市民参加


     環境総合研究所を事例として
     <予習・復習用 授業関連動画>
     青山貞一東京都市大学最終授業
     http://www.youtube.com/watch?v=eruE9AkoScg YouTube HD版

     ◆21世紀の巨大開発と秀逸な里山破壊 トヨタテストコース You Tube

第十回 ・ICTと市民社会のコミュニケーション   
     環境総合研究所を事例として
     第九回のつづき

講義総括

第十一回・マスコミの衰退とソーシャルメディア(SNS)の興隆

     <予習・復習用青山論文>
     http://www.yc.tcu.ac.jp/~kiyou/no13/1-01.pdf

実習・演習

第十二回・誰でも可能なICTを使ったコミュニケーションと市民メディア


     実習の準備(青山が素材を提供し、自分でコンテンツづくりの企画、
     構成を行う)、 インターネットを活用する上での各種法的課題
     (公序良俗、著作権、肖像権、名誉棄損、信用毀損など)、規制
     (プロバイダー規制、ACTAとの関連)についての事前理解

     <予習・復習用 授業関連論考>
      情報発信システムの概要@ ビデオスタジオ
      
情報発信システムの概要A コンテンツ
      情報発信システムの概要B 研究室・海外
       情報発信システムの概要C 自宅



録画風景 独立系メディア品川スタジオにて


東京都市大学環境情報学部青山研究室での放映実験


Ustream を使った南イタリアからの中継  顔写真は青山貞一


編集中の独立系メディアの動画

第十三回・誰でも可能なICTを使った市民メディア:
     実習1ブログ、Webの開設と活用

第十四回・誰でも可能なICT・SNS・ストリームを使った市民メディア
     実習2動画のアップロード

第十五回 まとめ 新時代のコミュニケーションと市民参加

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Teiichi Aoyama (青山貞一)
東京都市大学名誉教授・環境総合研究所顧問