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小沢判決と日本を壊す
「松下政経塾政権」

青山貞一
掲載月日:2012年4月13日
 独立系メディア E−wave Tokyo


 2009年3月突如、小沢議員秘書及び小沢氏本人への東京地検特捜部及びそれに誘導されたマスコミの動向に私は注目してきました。

 さらに、まったく透明性がなく存在そのものが不可思議な建設審査会による小沢氏への強制起訴についても同様に注目してきました。

 ※ 独立系メディア E-wave Tokyo 小沢一郎スレッド

 そもそも、審査会の審査委員を選ぶためのソフトが数1000万円の超高額で実質、随意契約で発表され、その経緯の開示請求を迫る参議院議員に対し、最高裁判所はきわめて不見識、不透明な対応をしてきたことも疑義を増幅している。

 2009年春からの小沢一郎氏への東京地検特捜部の一連の挙動は、実質半世紀以上継続してきた@自民党政権、A検察を含む官僚による行政独裁、さらにそのもとで権益をむさぼってきたBマスコミが一体となり、米国盲従を含め既得権益を犯される危機から行ったクーデター的策動であると推定できるものです。

 自民党、官僚、マスコミが上記の策動に走りあるいは乗ったのは、既得権益面からそれなりに分かることですが、最大の問題は民主党内部、とりわけ菅直人氏、松下政経塾系議員らが上記策動にのり、あるいはそれを利用し、小沢氏の党員資格を停止させ、実質座敷牢に小沢氏を蟄居したことです。

 小沢氏の蟄居以来、民主党がしてきたことは、ことごとくマニフェストを反故にし、マニフェストになくかつ民主党に一票を投じた国民も望まない増税路線、普天間基地の名護市辺野古への移転に象徴される自民党以上の対米盲従路線、時代錯誤の中央集権路線など、さもなくとも格差社会化、不幸が蔓延している日本の官僚独裁を推し進める路線をとり続けていることです。

 野田総理に至っては何を血迷ったのか、消費税増税に命をかけるとまで、トンチンカンなことを公言しています。八ッ場ダム建設中止宣言を実質撤回させてしまった前原政調会長、自民党右派顔負けの軍事増強路線をつぎつぎに連発する玄葉大臣などの松下政経塾政権、さらに地方分権、道州制を前進させない菅以降の民主党政権には圧倒的多くの国民が失望しています。

 私は頻繁に沖縄に行っていますが、上記は沖縄目線でみるといかに日本の現状、実態はどうしようもない状態にあるかを実感できます。4月7日夜、那覇で10人ほどの友人と深夜まで徹底議論しました。

 次回総選挙で民主党が半減することは間違いないところですが、圧倒的な国民の支持を受けた2009年秋の政権交代がなんの成果が無いまま国政が壊れるのを見るのは忍びないものです。
 
 私は小沢氏が強制起訴されて以降、毎回、東京地裁の裁判の動静についてつぶさに見、多くの論考を書いてきましたが、法理、証拠、証言などを見る限り、4月26日に予定されている小沢判決では、まず、無罪となる可能性が大だと考えます。

 さらに判決結果とともに、民主党が政権を奪取してこの方、実質的な「失われた2年半」はきわめて国民にとって取り返しがつかないものですが、日本全体の復旧、復興は、地方、草の根、国民ひとりひとりからしかないと感じます。

◆青山貞一:公約破りの民主党に明日はない−日本再建は競争的分権から

◆4.26 小沢判決「無罪 永田町に走る (日刊ゲンダイ) http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5497.html
2012年4月11日 日刊ゲンダイ

怯えて焦る野田や石原伸晃

4月26日の小沢判決が2週間後に迫ったことで、永田町がピリピリしている。ちょっとした神経戦だ。

増税法案について、野田首相が5月連休前の国会審議入りを強く希望しているのも、自民党の石原伸晃幹事長が口を開けば、エラソーに「小沢氏を切れば、審議に応じる」と注文をつけるのも、全部、小沢判決を意識してのことである。関係者が言う。

「小沢判決が無罪か有罪かで、その後の政局はガラッと変わる。それで与党も野党も情報収集に余念がありません。しかし、総理や自民党の焦りぶりを見ていると、“感触は無罪”ということなのでしょう。小沢無罪で消費増税反対派が勢いづくと読んで、その前に小沢抜きの審議入りをスタートさせてしまう。後戻りできない状況をつくってしまえの作戦です」

一方、輿石幹事長サイドは、小沢元代表を選挙担当の党役職に迎え入れる準備を始めている。ある官僚OBは「法曹界のドンを気取る仙谷元官房長官クラスなら、最高裁との情報交換で、感触をさぐることは可能」と言ったが、芳しい返答がなかったということか。

「法律専門家の見方や現場の雰囲気も、有罪判決は無理というのが圧倒的です。証拠や証言がない以上、いくらネジ曲がった裁判長でも有罪判決を書くのは難しい。そういう声が多い。起訴そのものが無効とされ、公訴棄却の決定が出る事態も考えられます」(司法担当記者)

あと2週間、野田や石原の怯えと焦りは続く。