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生活やものづくりの学びネットワーク
 学習交流会(3 月)

原発事故をどう受け止め、
学びの場につなげるのか

青山貞一
掲載月日:2012年3月31日
 独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁


 今日(2012年3月31日)は東京都渋谷区広尾にあります聖心女子大学の宮代ホールで小中高等学校の先生を相手に、1時間30分の講演をしてきました。

 東京は強風で雨が降り出し、電車が止まる厳しい天候で来場者が減りましたが、これ以上ないすばらしいホール、巨大スクリーンで動画を含め300枚のパワーポイントを使いました。


開催前の打ち合わせ 撮影:鷹取敦


音響もすばらしかった聖心女子大学宮代ホール 撮影:鷹取敦

 何と、宮代ホールは、スクリーンを上げ、ブランドを上げると背後にある日本庭園が見える構造となっています。下は、聖心女子大学の聖心祭開催時の写真です。


出典:聖心女子大学の聖心祭のWeb

 東京学芸大学、聖心女子大学、日本女子大学、大東文化大学などの先生が中心となってつくられたネットワークのようですが、全国の教育学の先生と高校、中学の先生それに生徒さんも来ており、熱心に聞いてくれました。

 聖心女子大学といえば我が池田こみちさんの母校です。

 今回の会場として使った宮代ホールは、比較的最近建築されたホールで池田さんご自身は、来るまでその存在を知らなかったとのことですが、本当に建築、意匠、設備、雰囲気ともにすばらしく講演も非常にしやすかったです。

 終了後、主催者側の一員でもあります日本家庭科教育学会会長で聖心女子大学教授の鶴田敦子先生も、何と今日が定年とのことで意気投合しました(旦那様は来月から行く早稲田大学理工学部の先生のようです)。その他多数の先生から自分の地元で話して欲しいというリクエストを受けました。

 講演のなかで文部科学省、経済産業省を含め原子力ムラをこっぴどく批判しましたが、会場には文部科学省の現役官僚も来ていたとのことで、大変良かったと思います(笑い)。


講演中の青山貞一 撮影:鷹取敦

 集まった先生達が口々に、私や池田のYouTube/USTREAM動画をご覧になっていて、感想をくれました。

 今日の講演も独立系メディアで鷹取さんが全編録画してくれていますので、近日中に配信します。

 なお、以下がレジメ(講演のみだし)です。37もありました(笑い)


◆2012年3月31日(土) 於:聖心女子大学宮代ホール

 原発事故をどう受け止め、
           学びの場につなげるのか


        青山貞一 東京都市大学教授

1)日本は地震大国、そして津波大国である
 世界で起きた地震の10%が日本及びその周辺海域
 私たちは、この事実をはっきり認識しねけばならない!


世界で起きている地震の10%が日本周辺で起きているという事実
出典:青山貞一、政策学校一新塾基調講演パワーポイント

2)大震災前の日本国民の「幸福度」は世界43位である
 大震災後あらゆる個別指標が悪化し、不幸が増している


東日本大震災前のミシガン大学による日本の「幸福度」は
何と世界で43位、OECDでも 34カ国中、第19位
出典:青山貞一、政策学校一新塾基調講演パワーポイント


出典:青山貞一、政策学校一新塾基調講演パワーポイント


出典:青山貞一、政策学校一新塾基調講演パワーポイント


出典:青山貞一、政策学校一新塾基調講演パワーポイント

3)東日本大震災・津波は1000年に一度の自然災害か?
 歴史は繰り返す! 津波被害の半分は人災である


人口の1/10が津波にさらわれた岩手県大槌町
出典:青山貞一、政策学校一新塾基調講演パワーポイント


生死を分けた岩手県大槌稲荷神社の階段にて 撮影:池田こみち


大槌稲荷神社の宮司さんにインタビューする池田こみち。
岩手県大槌町にて  撮影:青山貞一

4)技術依存、土木系公共事業依存は危険である
 釜石の1200億円の巨大防潮堤、唐丹町の巨大堤防の存在は逆効果だった(現地住民インタビューより)


破壊されるまえの釜石大堤防 出典:国土交通省、釜石港湾事務所


無惨に破壊された釜石市湾口スーパー堤防 出典:Google Earth


釜石市唐丹町小白浜漁港の防波堤 撮影:青山貞一 2011.8.24

5)歴史的教訓を生かす! 
 高台移転が不可欠 イタリアソレント半島の12世紀におよぶまちづくりの紹介


アマルフィタイプのイメージ 出典:青山貞一、池田こみち


ソレント(ドブロブニク)タイプのイメージ  出典:青山貞一、池田こみち

6)小中学校、津波被災の実態

7)福島県南相馬市の地震、津波、原発事故の三重苦の実態
 櫻井勝延市長の孤軍奮闘


南相馬市櫻井市長(左)、青山貞一、池田こみち(右) 撮影:鷹取 敦


櫻井勝延(南相馬市長) 撮影:鷹取 敦


南相馬市の東日本大震災の津波による被災状況図
撮影:青山貞一

10)福島第一原発事故
  極度の技術依存は危険。原発事故は起こるべくして起きた!
  事故の時系列的説明


福島第一原発事故の時系列的状態の説明
出典:青山貞一がWikipedia 資料を基に作成 

11)その背景には、技術への過信、技術至上主義があった

12)自分たちのすることに間違いはないという無謬性
  (むびゅうせい)があった

13)総じて、安全神話があった!

14)これに電力会社の地域独占体制が加わった!
  東電に58名の官僚が天下っている実態 

15)その結果としての放射能、放射線汚染の実態
  福島市における小中学生被曝問題


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)

 
出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:青山貞一、鷹取敦、池田こみち、環境アセスメント学会誌

16)しかし、巨費を投じた放射性物質シミュレーションシステム
  SPEEDIは機能しなかった!
  私たちのSPEEDIによる汚染構造の解析結果
  国会 福島第一原発事故調査委員会での報告内容


私たちのSPEEDIによる福島原発事故による汚染構造解析
出典:青山貞一、環境総合研究所(東京都目黒区)


原発から250Kmも離れた東京や横浜までのシミュレーション
撮影:鷹取敦 E-wave Tokyo, CoolPix S8

17)科学にもとづく初期避難は失敗した

18)健康への影響を巡る議論 
  外部被曝と内部被曝、確定的影響と確率的影響

19)汚染はいつまでつづくのか?
  福島大学キャンパス、飯舘村長沼地区を対象とした
  詳細シミュレーションの説明


飯舘村長沼地区を対象を対象とした放射線量外部被曝積算量の推計
出典:青山貞一、環境総合研究所(東京都目黒区)

20)内部被曝と飲料水、食品と4月1日からの新基準

21)チェルノブイリ原発事故の教訓は生かされてきたか?

22)日本以外の先進国はどう対応してきたか?
  イタリア、ドイツ、米国の例の紹介

23)「除染」は有効か?
  「除染」は「移染」そして「利権」ではないのか?

24)がれき広域処理は何が問題か?
  現在最も重要な課題について多面的に問題の所在を


災害廃棄物焼却に伴って発生する可能性がある有害物質、汚染
出典:青山貞一


私たちの提案 出典:青山貞一、池田こみち

25)過去の原発裁判は、ほぼすべて原告側が敗訴している
  その実態を紹介


過去の原発関連裁判の結果
出典:東京新聞の記事をもとに青山貞一が作成




26)原子力村の専門家、大学教授は何をしてきたか?
  日本の大学の内情を詳細に説明




出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:東京新聞


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:朝日新聞

27)「政官業学報」のペンタゴンとは?


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために


出典:青山貞一、立法府が本来の機能を取り戻すために

28)新聞、テレビは何をしてきたか?
  情報操作による世論誘導の実態

29)インターネットは原発問題に役に立ってきたか?
  独立系メディアの重要性、E-waveTokyoの紹介

30)私たちは原発と共存できるか?
  日本の全原発による影響地域マッピングシミュレーション

31)これからのエネルギー源は何を選択すべきか?


出典:青山貞一、環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:青山貞一、環境総合研究所(東京都目黒区)


若狭湾は原発銀座 出典:関連する写真、地図から青山貞一が作成

32)資源エネルギーは有限である

33)成長社会から成熟社会への転換
 38年前のローマクラブ成長の限界にさかのぼって

34)省エネ・節電が最も大切である


出典:東京電力でんき予報




出典:京都大学原子炉実験所、小出裕章

35)自然と共生する自然エネルギーの開発と利用
  ドイツ、スペイン、北アフリカ・EUネットワーク構想




36)ひとりひとりが主体的に考え行動する

◆ノーカット動画のまえがき(YouTube/USTREAM)

 東日本大震災、津波による福島第一原発事故を私たちがどう受けとめ、認識し、それを小中学校の児童や高等学校の生徒にどう伝えるか、学びの場にどうつなげるかは、きわめて重要な課題である。

 実際、そのような試みをしている教諭や大人はあまりいないだろう。

 そのためには、まず教諭が大震災、津波、福島原発事故によって起きていることを現場主義的に知らなければならないと思う。たまたま教諭のネットワークから講演を依頼されたが、私自身もこのような重要かつ重い課題に正面から向き合ってきたわけではない。

 大学にいると、どうしても調査、研究が先行し、子供たちと向かい合う機会がほどんどないからだ。

 講演の日の2012年3月31日、東京都心はものすごい風、さらに雨まで降り出した。広尾駅から高台にある聖心女子大に向かい階段を何段も上ると、そこはしっとりとした到底渋谷区にあるとは思えない静寂な時空があった。

 会場となった渋谷区広尾の聖心女子大学は研究の同僚、池田こみちさんの母校である。見て分かったのだが、会場の宮代ホールは本当にすばらしいホールである。今まで何100と講演してきたが、こんなすばらしいホールはなかった。

 現場主義で生きてきた私は、やはりここでもいつものように、現地を歩き見聞きしてきたことを話すことにした。

 本動画は1時間あるが、100%ノーカットである。ぜひ、最後まで聞いて欲しい。

 青山貞一 東京都品川区の自宅にて 2012.4.1

◆生活やものづくりの学びネットワーク
 学習交流会(3 月)のご案内


「原発事故をどう受け止め、学びの場につなげるのか」をテーマに、講演と授業実践の検討を企画しました。

生徒の方にも参加いただき、一緒に討論をしたいと考えています。年度末のお忙しい時期かと存じますが、是非ご参加下さい。

日時:2012 年3 月31 日(土)13:00〜16:30 (受付 12:30〜)

場所:聖心女子大学宮代ホール

(東京都渋谷区広尾4-3-1、東京メトロ日比谷線
「広尾駅」2 番出口、徒歩3 分)

○講演

「原発事故をどう受け止め、学びの場につなげるのか」
 青山 貞一 氏(東京都市大学教授)

講師プロフィール
*専門:環境政策論、公共政策論
*経歴:アジア経済研究所関連機関、ローマクラブ日本事務局、1986 年同僚の池田こみち氏と(株)環境総合研究所を設立、代表取締役(現職)など
*学会活動:国際市民参加学会(IAP2) 、国際ダイオキシン会議(学会)、大気環境学会、環境科学会、環境アセス学会(理事、編集委員)、計画行政学会(理事、
編集委員)など
*昨年春から東北3県に都合9回現地調査、放射線測定調査を実施してきた
*NPO活動:☆環境分野の専門家 NPO/NGO、環境行政改革フォーラム代表幹事。
☆政策学校「一新塾」代表理事など
*主著書:「地域経済の構想」(共著、学陽書房)、「小エネ住宅奮戦記」(はる書房)、「台所からの地球環境」(著者代表、ぎょうせい)など多数
※都市大学は3/31で退職。4月からはNPO系以外は、環境総合研究所顧問、
 早稲田大学創造理工学部、東京都市大学非常勤講師。

○授業実践の紹介と生徒を含めた討論

*「私たちの生活とエネルギー〜浜岡原子力発電所 原子力と共存できるの?」の授業から何を学んだか
轡田 徳子 氏(静岡県立科学技術高等学校)

*生徒の立場から(同校1 年生2 名)
*討論

参加費:無料 ※事前申し込みは不要です

テーマ:原発事故をどう受け止め、学びの場につなげるのか

生活やものづくりの学びネットワーク 事務局
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