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異常に高額
日本のPCと航空運賃(1)


青山貞一

2008年1月27日


 今日はひさびさアキバ(秋葉原)にゆき、2時間ほどいろいろみてまわった。

米国製のPC

 以前、大学の研究費で買った米国Gateway社製VistaPCマシンの増設メモリを買いにアキバ行った。Gatewayの製品を昔から多数おいてある九十九電機も見て回った。

 Gatewayは台湾エーサーのOEMとのことだが、米国では@Dell、Aコンパック(HP)に次いで第3位のパソコンの総合出荷台数を誇っているそうだ。

 現在、アキバの九十九電機や各地のJoshin電気などで売られているGatewayのPCは、Dell製品のようにWindows XP かそれとも Window Vista を選べず、OSはVistaばかりなのが残念だ。

 もっぱら、一昨日、Vista マシンを研究室で本格的稼働させてみたが、プリンターなどドライバ接続の不具合がある可能性はないとはいえないが、使い勝手はよさそうだ。

 この冬、自宅で洋服の商売をしている妻のDellの古いInspironのHDDが壊れたため、Dellの廉価なSOHOモデル、「Vostro」を買った。Vostroは零細企業やSOHO用にDellがもったいぶって、限定で売り出したノートPCで59800円、デスクトップモデルは、モニターなしだと39000円台と一流メーカー製としてはかなり廉価だ。

Vostro 出典:Dell

 現在DellのWebに出ているVostroは87,180円となっているが、期間限定でなんと5,9800円だった。妻が店用にかったのも5,9800円。デルはエントリーモデルと言っているが、メモリが1GB、HDDが80GBあり、最初から実用条件がそろっている。すぐに使え、通常ビジネスならそれだけで十分だ。

 Vostroは妻がすでに1ヶ月ほど使っておりサクサクとスムーズな動き。HDDアクセスによるウエイトがまったくなくすばらしい。デフラグさえときたましてやれば十分実用マシンとなる。

 その昔のDellのノートPCのInspironは初期メモリが256MBとなっていて、増設を前提としていたが、今回のVostroは、はじめから1GBメモリがのっているなど世がかわったことを実感させられる。

 以下は、Dellから届いた最新の広告である。

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 ところでGateway社だが、デスクトップモデルでは、

 CPU:インテルのDuoプロセッサ
 HDD:80〜160GB
 メモリ:512MB〜1GB
 DVD:スーパーマルチDVD±RWドライブ DVD±R DL対応
 OS :VISTA HOME
 ディスプレー:なし 

出典:九十九電機

で、新品が39800円から49800円で売られていた。
http://www.tsukumo.co.jp/emachines/

 モニターは今までのものを使えば、4万円前後で十分実用なPCが使えることになる。

 一方ノートPC系では、私が去年Joshin電気で買ったMT3105jモデルは、すでに店にはなく、現在は

 CPU:ATIのプロセッサ
 HDD:80GB
 メモリ:1GB
 DVD:スーパーマルチDVD±RWドライブ DVD±R DL対応
 液晶 :これは私のも同じですが14'1インチのワイドスクリーンで超綺麗
 OS :VISTA HOME

出典:九十九電機

が7万円台で売られていた。
http://www.tsukumo.co.jp/gateway/index_2.html

 上記は私が昨年研究費で買ったMT3105jモデルに近いのだが、OSをVistaとした場合、メモリがどうしても2GB程度ないと、スムースにサクサク動かない。

 使う前に最低1GBを増設する必要がある。私の場合は、512MBしかついていなかったので、それをはずし、1GB×2=2GBを1月28日、研究室で入れ替える。時間は約20分。スムースにサクサク動くようになった!メモリは2GBで6000円台だ!

....

 Dellがかくもハイ・コスト・パーフォーマンス製品と次々に出しているので、米国他社は大変なようだ。ただし、第2位のHP(コンパック)については過去はろくに使う前にHDDが破壊し、酷い目にあっている。規定の修理代も異常に高額なにはおそれいる。結局、鷹取さんに頼み、HDDを新品に交換したが、そのHDDも製造中止になっているようで、今後、壊れた場合、HPがもっている在庫を修理費込みで4万円で買わなければならなくなる可能性もある。

 いくら米国製PCが日本でも安いのに、こと日本で故障すると買った方が安いほど高額の修理費をとられるのも困ったものである。さらに簡単に部品在庫が市場から消えるのも困る。陰謀ではないかとさえ思える!

 それにつけても日本のPCメーカー各社の製品は、航空運賃同様、何であんなに高いのか不思議だ。アキバや量販店でも20〜30万円のPCがごろごろある。おそらく買うひとがいるからだろう。最近のDellやGatewayのデスクトップやノートと比べると特殊なものは別として3倍以上も高い感じがする。

 大学の同僚が以前、富士通の純正メモリを1GB買おうとしたら7万円と言われたと怒っていたが、おそらく大学などへの納入価格はあほくさいほど高額だと思う。数100台を入れているのに、一体どうなっているのか。


メモリ系製品

 もともと今日は、GatewayのノートPC、MT3105jのメモリ増設用 DDR2 SO-DIMM 533 PC2-4200 1GBを2枚買いに行ったのだが、これは1枚2890円、それが売り切れていたので上位互換のメモリーDDR2 SO-DIMM 677 PC2-5300 1GBを1枚3300円で2枚買った。いずれもドイツ製でバルクもの(箱なし)。

 これも日本の純正品だと25000円などというトンデモもあり、I/Oデータ製でも8000円はする。一体どうなっているのだろうか?

 またSDメモリやミニSDメモリは、2GBでも1670円、1GBは800円台で売られていた。4〜8GBも超廉価となっていました。いずれもサンなど一流メーカーものだ。おそらくアキバで最安値は、浜田電機株式会社のはず。場所も非常にわかりやすいところにある。

 フラッシュメモリーも1GBが1700円と、256MBが4000円していた数年前とは隔世の感がある。フラッシュメモリーは倒産したサクセスのビルにあるFaithが安い。Faithでも5万円もあれば相当上等なデスクトップパソコンが購入できる。Faithの正式屋号は株式会社ユニットコムで、大阪に本社がある。

 さらに外付けHDDは、260〜320GBが8000円〜1万円程度、1テラでも3万円台があった。一昨年、1テラを6万円弱で購入したのがウソみたいだ。、 


グローバル化で顕著となる日本のPC製品と航空運賃

 いずれにしてもITやPC製品のように台湾、韓国、香港、中国、マレーシアなどが強い分野では、日本の製品や部品に比べ数分の1で売られており、まったく問題なく使えている。もっぱら、日本製や米国製の大部分も製造は中国などアジアだ。

 米国は上記のようにPC系はアジア系とほぼ同じ価格帯にあるが、なぜか日本は国際航空運賃同様、依然として数倍高い値段をつけて各地で売っており、きわめて異常な感じがする。

 グローバル化の少ない果実であるIT/PC製品価格と航空運賃だが、いずれも日本製品にはその恩恵、果実がない。

 今日も秋葉原の成田エクスプレス駅前広場でインディオ5名が音楽を寒中、風の中でオカリナなどで生演奏していました。ほんとうにすばらしかった。