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シムシティを楽しむ! 
思いもよらぬ
破綻都市の再生、復興!


青山貞一 Teiichi Aoyama
掲載月日:2014年6月13日  
独立系メディア E−wave

無断転載禁




 実は、第一作の「カーソン・ショア」、第二作の「ルイス・ランディング」同様、第三作の 「クラーク・ランディング」も地形は複雑そのものだったが、都市経営はどれも大成功した。

 下は 「クラーク・ランディング」の遠景である。第三作では、環境とともに観光を重視したまちづくりを行った。「クラーク・ランディング」は今年初めに訪問したモロッコのワルザザートそっくりの地形である。 ワルザザートには米国映画会社の大きなスタジオがたくさんあった。砂漠と地形が見事に調和しているからだろう。


「クラーク・ランディング」の遠景

 第三作の成功に気をよくして、第一作の「カーソン・ショア」、第二作の「ルイス・ランディング」、第三作の 「クラーク・ランディング」の次作として、たまたま「クラーク・ランディング」のとなり地域にあった韓国人が都市経営に失敗し、破産宣告されていたまちを復旧、復興させるべく頑張ることとした。

 下は復興させたそのまちである。地形は前三作ほど複雑ではないが、見てお分かりのようにまちの真ん中に大きな台地があり、まちを中央で二分している。この大地の下に鉱物資源が埋蔵されているという情報があったので、採掘工場も設置してみた。


韓国人が都市経営に失敗し破たん処理後、筆者が復旧、復興させたまち

 韓国人がこのまちで経営破綻となったのには明白な理由がある。

 シムシティ2013では、シムシティ4までと異なり、箱庭と言われているように、今のシムシティの対象地域、区画は狭く、人口は最大でも10万人程度までしか増やせない。当然、超高層マンションなどを30棟つくるなどして30万人規模のまちにできないことはないかもしれないが、まず廃棄物はじめ各種のインフラ、ライフラインの供給が追い付かず破綻する。

 にもかかわらず、韓国の人はこのまちに原発を立地し、しかもいきなり巨大な先端技術施設を配置したのである。本来この二つは、いくつか自治体経営に成功した後、その利益を基に自治体が余剰を出し合いつくるビッグプロジェクト、日本語で「偉業」として行うべきものである。

 もっぱら、その場合でも原発の立地は難しいだろう。
 
 上の写真のまちも都市経営はうまくゆき、多くの余剰ができたので、せめて先端科学技術施設を設置しようと考え下の写真のように設置した。なかなかすばらしい研究学園都市になった!


先端科学技術施設を設置したまち
 
 下は先端科学技術施設を設置後のこのまちの全体、遠景を撮影したものである。右側に先端科学技術施設が見える。


復旧、復興後のまちの全景

 
かくして、このまちの経営も大成功したのだが、思わぬことが起きる。大きな落とし穴があったのだ!

 それは犯罪人と病人である。何とこのまちにはもともと多くの犯罪者がいたのである。また多くの疾病をもった人たちがいたのである。当然のこととして警察を増やし診療所や病院を増やしたが、それでも犯罪人と病人が増えていった。まさかと思うだろうが、警察と病院を増やし続けた結果、町の財政が極度に悪化した。

 財政の悪化は、
先端科学技術施設の立地にもあった。いきなり小さな町に先端科学技術の巨大研究施設を立地したため投資だけでなく、維持管理に膨大な費用がかかかったのだ。

 起債は韓国人がギブアップした後、使っているので、再度の起債は無理となり最終的に、まちは財政破たんしてしまった。そこで財政破たんした街をクリアランスすべく、がれきや廃墟を撤去した。さらに残されたビルや道路まで撤去したのである。

 しかし、それが後々、他の3つの都市に大きな災いをもらすこととなったのである!

 すなわち、このまちで行き場をなくした犯罪人と病人がバスに乗って、また歩いて第一作の「カーソン・ショア」、第二作の「ルイス・ランディング」、第三作の 「クラーク・ランディング」の町に押し寄せてきたのである!

 これは思いもよらなかった。マニュアルにもガイドにもなかったのである。

 本来、まちが破たんした段階でそのままにしておけばよかったのだろうが、たまたま財政破たんした街をクリアランスすべく、がれきや廃墟を撤去した。さらに残されたビルや道路まで撤去したため、行き場がなくなった犯罪人と病人が近くにある第一作の「カーソン・ショア」、第二作の「ルイス・ランディング」、第三作の 「クラーク・ランディング」の町に押し寄せてきたのである!

 その結果、第一作の「カーソン・ショア」、第二作の「ルイス・ランディング」、第三作の 「クラーク・ランディング」では、増える犯罪と疾病、疫病などへの対策に膨大な資金を投入せざるを得なくなった。

つづく