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2008年5月21日夜のテレビ各局のデーリーのニュースで、女優の竹下景子さんが「製品事故の防止を目的に経済産業省が初代『製品安全広報大使』に任命した女優の竹下景子さんが辞退を申し出でた」ことを放映していた。 竹下さんは沈痛な面持ちで辞任の弁を語っていたが、ブラックジョークそのものである。被害者に気持ちを逆なでするだけではないのか。パロマはもともと名古屋に本社のある会社、竹下さんは名古屋出身の女優と言うことで、永年、竹下さんはパロマの広告塔となっていたのだろう。
それにつけてもPL法を所管する経済産業省が、こともあろうか製品安全広報の大使に、21人もの人命を失わせた機器の広告塔となっていた女優をつかうというのだから、無神経でノー天気と言われても仕方ない! どうしようもない役所だ。 下の記事にもあるように、パロマの湯沸かし器では今までに21名が犠牲となっている。この種の製品による死亡事故としては最も重大事故であろう。 パロマのWebを見ると、湯沸かし器だけでなく、多くのお詫びがある。経済産業省はよぞく、パロマの広告塔を初代「製品安全広報大使」に任命したものだ。 以下はパロマのWebのトップページである。
いったいどうなっているのだろうか? ...... ところで、製品広告とは別に、悪徳商法やマルチ商法紛い商法の広告や宣伝に安易に芸能人や著名人が出ている。芸能人の場合は、個人の判断というよりは、所属事務所がろくに事前調査もせず、営利第一で安易に引き受けているのだろう。 ごく最近も、広告塔になっていた男優が訴えられている。カネにさえなれば何でも広告を引き受ける芸能事務所が圧倒的であり、人身事故などの問題があってもメーカーは謝罪しても、事務所が謝罪することは少ない。 いずれにしても監督責任を持つ省庁がこのていたらくなのだから、『製品安全広報大使』イベントも知れたものである!
その後、この一件には大きな「落ち」があることがわかった! 以下は名古屋に本拠地を置く中日新聞の記事だ。2008年5月19日付けとなっており、まったくパロマの件はふれていない。 しかも、任命式に出席した竹下さんは「便利なものも使い方を間違えれば、命にかかわる事故になりかねない」と語っている。 21人の死亡事故を出しているパロマの器具の広告塔に20年間もなっていた竹下さんが、語った「迷言」である。以下を見る限り、竹下さんなり所属事務所は初代『製品安全広報大使』を業務として一端は引き受けていることが分かる。 おそらくクレームが寄せられ急遽、辞退したのだろう。何ともおそまつだ!
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