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この種の大気汚染公害裁判では、私は川崎公害裁判の控訴審ではじめて証人として法廷に立った。東京大気汚染公害裁判同様、鷹取さんと一緒にあらかじめ膨大な調査、シミュレーションを行った上で主尋問5時間以上、反対尋問も4時間に及んだ。川崎公害裁判も最終的に和解となりメーカーが大気汚染の排出割合に応じて原告(患者側)に24億円を解決金として支払っている。 11年間の経過報告する西村隆弁護士 撮影:青山貞一 西村隆弁護士(左)、青山貞一環境総合研究所長(右) 西村氏は川崎合同法律事務所所属弁護士、川崎公害裁判以来ご一緒している 撮影:鷹取敦 談笑する西村隆弁護士(左)、青山貞一(右) 撮影:鷹取敦 いずれにしても、この種の大規模な訴訟で勝利、実質勝利の和解を勝ち取るためには、原告、弁護団、支援者、それに第三者としての証人の勇気連携が不可欠である。さらに、法廷や司法だけでなく、トヨタ本社前での座り込みなど日常的にさまざまな活動も不可欠である。 会場には1996年から2007年秋までのたたかいの経過を示す写真とパンルレット、ビラ、資料が展示されていた。 会場に張り出された写真をみる参加者 撮影:青山貞一 会場に張り出された写真をみる参加者 撮影:青山貞一 そのなかに私が1999年9月に証人出廷したときに使った東京の大気汚染濃度シミュレーション図もあった。 私が証言したシミュレーションの一部も会場に張り出されていた。 撮影:青山貞一 以下は第一次訴訟の証人一覧。 以下は、2002年10月22日朝刊の東京新聞。 以下は第一次判決後の青山の専門的コメント一部。 ◆青山貞一:東京大気汚染公害裁判判決へのコメント〜 主として「面的汚染」について〜 以下は1999年9月に東京地裁で青山が証言の翌日の毎日新聞一面。大気汚染裁判での私たち環境総合研究所の大きな役割は、見えない汚染を各種のシミュレーション技法と膨大な基礎的データをもちい判事はじめ関係者に見せることである。しかも、過去に遡り再現し見せることである、と自覚している。 もちろん、どうすれば大気汚染が改善するかをシミュレーションから提案するのも大きな役割であり、事実、環境総合研究所は環境省はじめ東京都、横浜市、川崎市など国、自治体からの依頼で膨大な数の調査を過去行い各種の政策提言を行ってきた。 .... 東京大気汚染公害裁判はとりあえず一段落したが、これで大都市の大気汚染とのたたかいはこれで終わりではない。実際、報告会でも今後のたたかいの方針が示された。 毎日新聞 1999年9月15日朝刊 毎日新聞 1999年9月15日朝刊 (4)につづく |