FCore i5 2500Kの実力
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本論では、BTOでつくったCore i5 2500K を使ったマシンの実力を試してみた。 方法は、動画ファイルのレンダリングにかかる時間を計測してCPUの実力を比較してみた。 というのも定番のベンチマークと実務でよく使う計算やレンダリングの間には大きな開きがある。したがって、実際の仕事に合わせ比較しないと違いが実感出来ないからである。 実験は、ハイビジョンタイプのMpeg2の動画をマイクロソフトのWMV形式のHD動画に変換するのに要する秒数を計測した。ただし、実際には変換全体ではなく、5%をレンダリングするのに要する秒数を計測した。 下はその結果である。 今回、BTOで制作したPCにつかっているIntel Coreシリーズ、第二世代のCore i5 2500Kがダントツの速度であった。第2位は第一世代のCore i5である。第3位はやはり第一世代のCore i3である。、2500Kの2倍ちょっとの秒数だった。さらにペンティアムのG6950(G840相当)とAMD社のAnthlon×2が2500Kの約3倍の秒数で続いた。 CPUの型番 Os メモリー 秒数 購入時期など Core i5 3770 64ビット 8GB 18秒 Intel 第三世代 Sandy Bridge Core i5 2500K 64 ビット 8GB 25秒 Intel 第二世代 Sandy Bridge Core i5 750 32ビット 4GB 36秒 Intel 第一世代 2010年春 Core i3 540 64ビット 4GB 58秒 Intel 第一世代 2010年春 E6500 32ビット 2GB 70秒 Intel Pentium Anthlon×2 32ビット 2GB 72秒 AMD 結果は、予想した通り2500Kがダントツの早さを記録した。Core i7 2600K,2700Kなどは手元にないので実験していないが、当然2500Kよりも数割高速なはずである。 次に、かなり複雑なレンダリングをやらせてみた結果は以下の通りである。 やはりCore i5 2500Kがトップであるがファイル変換に比べると著しい差はなかった。とくにCore i5 750 32ビットとCore i3 550 64ビットは大差がなかった。理由は、おそらくそれぞれが32ビットと64ビットを使っていることにあるものと思える。 図 インテルの最新 Sandy Bridge CPU Intel Core i5 2500Kの外観 なお、2500Kが内包する画像処理LSIを使うと、使用しない場合に比べ40倍以上高速になるとされているが、それは動画編集のアプリケーションがDirect10,11などCPUの高速動画処理のLSIを生かしたソフトの場合であり、今回はVideoStudioを使っているので、残念ながら高速動画編集は適用外であった。 |