Dタイ大洪水の思わぬ影響
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Core i5 2500Kを使った超高速、超大容量パソコンの自作の部品を検討している最中、とんでもないことが起きた。 なんと、主要な部品である内臓ハードディスクが一気に3倍以上、値段が跳ね上がったのだ。以下は、価格コムに見る高騰のデータである。いずれもメーカーを問わずハードディスク3倍以上に高騰していることが分かる。 下はWD20EARX [2TB SATA600] の価格推移グラフである。もともと、6000円台だった内臓3.5インチハードディスクがなんと16000円台まで高騰しているではないか! http://kakaku.com/item/K0000256713/pricehistory/ 他の製品でもほぼ同様に3倍以上値上がりしている。 http://kakaku.com/item/K0000239107/pricehistory/ http://kakaku.com/item/K0000183490/pricehistory/ 何ともびっくりだが、下はタイにあるWestern Digital者が大洪水で浸水している写真である。
調べると、ハードディスクだけでなく、パソコンのマザーボードに関連する部品もタイで製造しており、秋葉原などのBTOショップの部品在庫が切れはじめると、HDDの高騰にとどまらず、パソコン自身が出荷できなくなる可能性も出ている。 これはBTOショップに限らず、エーサー、NEC、富士通など大手パソコンメーカでも同様にパソコンそのものの出荷制限になりかねない状況となっている。 そんなこともあり、 Core i3 2500Kを使った超高速、超大容量パソコンの自作をあきらめていた。というのも、私がプランでは、当初、部品代だけで約46000円となっていたのだが、HDDが3倍にも値上がりしているので、単純に部品代だけで58000円になってしまい、当初の計画を断念せざるを得なくなった。 そんななか、11月7日、慈恵医大病院で大手術1年後の検査を終え、ひさびさ秋葉に出かけたところ、BTOショップのFaithの以下の広告を見つけた! Seed Micro i52500KX/DVR-1111S 49800円(税込) [web限定50台] 赤字覚悟の超特価モデル!早い者勝ち! パフォーマンス対価で注目のCore i5-2500K搭載、クイック・シンク・ビデオ対応のシンプルなマイクロタワーが数量限定でお買い得! Faithの店員に聞けば、広告に出している製品は、限定で部品の在庫をもっており、この価格で一週間程度で出荷可能とのこと。さっそく購入をきめた! それにしてもタイの大洪水がこんなところにまで大きな影響、被害を与えているとはつゆ知らなかった。考えてみれば、トヨタの自動車関連の電子部品もタイで製造していて現在大きな影響を受けている。
労働コストの削減だけを求めアジアに直接投資で集中豪雨的に進出してきた日本、米国などの大企業だが、それが本当の大洪水で大打撃を受けているのは皮肉なことである。 リスク管理的観点からは、極度な集中は避けなければならいことが改めて認識されるが、おそらく1ドル50円まで続く極度な円高、東日本大震災、TPP騒動。そんななかで起きたタイの大洪水だが、私のパソコン自作プランにまで大きな影響を与えたのには、驚いた! |