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不親切・不可解な
郵便局の対応

青山貞一

2006年12月18日


 過日、大学近くの横浜市都筑区中川駅前郵便局に、国際返信切手を通常の切手に替えてもらうために寄った。

 国際返信切手(IRC)は、万国共通の切手で一枚に付き、それぞれの国の国際書状郵便の最高額の切手と交換が可能なものだ。


国際返信切手(IRC)の見本

 もちろん最高額とは言っても重さが最低ランクの場合の最高額である。日本を例にとると、アフリカなどに25gまでの書状を送るときの額、すなわち現在130円の切手を意味する。

 私は趣味との関係で、このIRCをたくさんもっているが、従来のIRCが今年の12月一杯で、使えなくなる?? ため、12月中に今まで持っていたIRCを郵便局で切手に替えてもらうことになる。

 今回は180枚ほどを持参した。

 季節折り、クリスマス用の記念切手もある。さまざまな記念切手もある。私の場合、世界各国に日本の切手をだしているので、180枚のIRCをこれらの記念切手に替えてもらえば、海外の友人らが喜ぶ。そもそも切手は実利的、つまり郵送以外に、そのような価値があると思う。

 都筑区の中川郵便局で、まずクリスマス用記念切手に替えて欲しいと言うと、対応した女性職員は、これは切手だけでなく、プレゼントがついているので替えられませんと言う。プレゼントとと言っても、切手それぞれは50円切手であって、それが5枚一組になって売られているもので、別途シールのようなものがおまけで付いているだけのものだ。

 それでは通常の記念切手に替えて欲しいというと、記念切手もダメですという! 結局、しかたなく、通常のつまらない切手に全部を替えてもらった。

 しかしIRCはその国の切手に替えてもらえるというだけで、記念切手に替えられないなどということは聞いたことがないし、上述のように趣味で切手を買って持っているひとは別とし、海外に送って喜ばれてナンボではないか。

 よく考えれば、IRCは買うとき日本では1枚150円する。それを切手に替えてらうときには130円となる。つまり20円余計にとられている。これは国によって違うが、米国では売値が現在95セントだから1枚につき114円程度だ。日本の国際返信切手はそもそもやたら高額、国際書状郵便も米国にくらべ高額である。

 そこでWebで調べてみた。

 以下は、郵便の公式サイトでのIRCについての記述である。

国際返信切手券
先方に郵送料の負担をかけずに返信を受け取りたいときに利用していただく返信用切手券(国際返信切手券を送付すると、名あて国の郵便局で、1枚につき航空または優先扱いの普通郵便物の最低料金に相当する郵便切手と交換することができます。)

 上記には特段の規定はないが、以下の注意書きがあった。

 ご購入いただいた後、ご使用にならなかった国際返信切手券を日本の郵便局で交換される場合、130円分の普通切手又は普通はがきとの交換となります。

 
果たして、但し書きにある通常切手が記念切手以外を意味するのかどうかは分からない。と言うのも通常切手以外が国際返信切手であるかもしれないからだ。
 

せっかく印刷した記念切手である。世界各国のひとびとに送ってこそ意味も価値もあるのではないか。

 もし、記念切手が通常切手でないと言う解釈であるなら、窓口のひとは、それを説明すべきではなかろうか。それにしても、日本はドイツ同様、世界一高額な国際郵便料金となっている。しかももともと上記のように買うときが150円、切手に替えるときが130円と大きな差額となっている。理不尽だ。