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Nature誌、査読結果 対応期間の

3から4週間短縮疑惑!

青山貞一 Teiichi Aoyama
東京都市大学名誉教授
April 18 ,2014
Alternative Media E-wave Tokyo
無断転載禁

 小保方氏らのNature論文ですが、Natureの場合、通常の学術論文以上の厳しい査読があります。厳しいという意味は、国内学会とは違い世界中の当該分野の超専門家数名が一定期間、原稿を査読し、通常第一次、第二次と2回にわたり疑問か所、修正箇所、追試箇所、補足説明などを著者に要求します。当然これら査読者からの注文への対応は一定の期間内に行うことになります。つまり締切期間、期日があるわけです。

 学会によっては査読者による査読内容を執筆者に送り、修正、追加、拡充などをするのが1回のみの場合もありますが、2回にわたることもあります。

 Nature誌への小保方氏らの投稿論文では、最初の投稿論文は不備が多く投稿者に突っ返されています。二回目の投稿でも多くの注文が査読者からつけられ、それらへの対応段階で笹井氏が関与したと述べています。

 笹井氏会見でわかったは以下のことです。

 すなわち笹井氏のNature論文への関与は、査読者からの各種注文への対応であり、その時期は昨年末から今年1,2月まであったことがあります。しかも、査読者からの注文への対応期間が当初より、3週間ほど短くされたと言っていました。これは小保方氏らの論文がプライオリティー・パブリケーション(優先的刊行、優先発表)とされたため、当初の予定より3~4週間短くなったと笹井氏は述べています。当初予定より3から4週間も短くなれば、当然、作業が厳しくなります。

ビデオからテキストおこし(池田こみち)
投稿の時期から考えて2月下旬ごろに出る(掲載される)と思っていたが、
Priority Publicaton というカテゴリーにされたために、3〜4週間早く
発表されたため、電子バージョンが出るか出ないうちにプリントバージョン
がだされてしまったため、準備をする時間がなかった。(プロトコールを
整理して発表する時間がなかったということ)

 そのために、丹羽さんがまずは「こうやったら出来ない(再現できない)」
という最低限の内容を protocol exchangeに出され、その後、いわば、
Nature protocol とでも言うべきものを出そうとしていたやさきに、こう
いう問題に(状況に)なってしまって、小保方さんが研究から離れてしまった
。。。。
 ( )は池田の補足

 当初より締切期間が3から4週間も短くなった理由は、私の先のコメントに書いたように、おそらく政府が理化学研究所(文部科学省系独法)と産業総合研究所(経済産業省系独法)を特別研究機関として研究資金供与などで特別扱いするための機関指定との関連であると思えます。

 つまり、世界的な学術誌、Nature誌へのノーベル賞級の発見、発明としてのSTAP研究内容の論文掲載と合わせ政府の特定研究機関指名をする手筈が優先され、査読期間が3週間短縮されたと推察されます。

 これ自体、とんでもないことですが、実は査読期間が3週間短縮されたため、小保方氏が自ら論文に掲載した図、写真の取り違えなどを発見し、本来掲載すべき図、写真をNature誌側に差し替えてもらうよう連絡することが難しくなり、見切り発車的にNature誌にSTAP論文が掲載されたのではないか思えます。

 事実、小保方氏は弁護士らさらにマスコミにこの点を話しており、ごく最近(昨日)その点について、理研側に資料を提出すると述べています。

 もし、私の上記の2点が事実だとすれば、小保方氏は理研委員会が判断したような「捏造」、「改竄」にはあたらず、査読後の加筆修正の期間を一方的にに3週間短くさせた主体(おそらく理研)にこそ問題の責任があることになります。

 もうひとつ、不可思議なことがあります。それは、小保方氏のNature論文には80枚近くの写真、図などが掲載されています。1月下旬にNature誌が公表されてからすぐに、2か所について図、写真の捏造や改ざんが指摘されたのですが、そのうちのひとつ(DNA写真)は、どうみても掲載直後に問題個所が発見されるようなものではなく、よほど内部事情に通じている人でなければ、わからないと思われます。

 Nature誌の査読者は各国の当該分野の専門家であることは間違いないので、それら査読者が発見できなかった問題が公表直後に発見されたこと自体、不思議と言えます。

 以下が「捏造」と判定されたDNA写真です(3の写真)。写真は拡大、縮小していません。したがって、この程度の大きさ、画質で公表直後、捏造と発見できるひとは、よほど専門分野あるいは実験作業で近くにいた人以外にはないと推察されます。


「捏造」と判定されたDNA写真、ほぼ実物大(3の部分)
出典:Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency
Haruko Obokata, Teruhiko Wakayama, Yoshiki Sasai, Koji Kojima, Martin P. Vacanti, Hitoshi Niwa, Masayuki Yamato & Charles A. Vacanti

http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html


 また、もう一枚の写真についても、当該分野の専門家であり、小保方氏の研究を詳細にフォローしていないとわからないはずです。

 となると、ひょっとして、通報したのは理研内部など、相当小保方氏の近くにいる人の可能性があると思えます。

 いずれにしても、笹井氏が査読者への対応期間が3週間短縮されたと会見で 述べていること、小保方氏自身が以前から問題個所2点は、いずれもその期間に発見し、写真などを探し、Nature側に差し替えを要請していたと述べていることから、STAP細胞騒動は、小保方氏だけに責任を負わせる理研のあり方こそ問題であると思えます。

 やはり私が当初から指摘しているように、理研は利権と保身で小保方さんはその犠牲となっていると思えます。