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秋の信州を歩く(3)
小布施町A

青山貞一池田こみち・鷹取敦


27 September 2009
初出:独立系メディア「今日のコラム」
無断転載禁


■北斎亭

 小布施は年間100万人の観光客で賑わう歴史と文化の町田。その中心をなす北斎館の隣にたたずむ白壁づくりの和風な建物が北斎亭だ。いつもひとで賑わっている。

 北斎亭は、名物栗おこわ定食、栗菓子甘味喫茶の飲食のほか、地元特産品コーナーがある。


北斎亭

 小布施の賑わいは、北斎館と北斎亭のあたりがピークとなっていた。

 
左は北斎館、右は北斎亭



 北斎館竣工後、グランドデザインのない商人によるまちづくりがはじまる。

 そこには、いわゆる法定都市計画では到底考えられない、商人、住民による自律的な経世済民をもったまちが形づくられる。


■オープンガーデン

※小布施のオープンガーデン一覧!

 小布施町では、小布施堂界隈だけでなく、町全体で民家の庭を開放するオープンガーデンが行われている。


小布施ではあちこちにオープンガーデンが

 下はオープンガーデンの一部。



 これもオープンガーデン。市民の自宅の庭をまちのひと、通行人、観光客に開放している。







 下は見にホテルのオープンガーデン。






■自立的で自律的なさまざまな街づくりの試み

 「小布施見にマラソン」や1993年に発足した株式会社の「町づくり会社」、(株)アラ・小布施主催によるコンサートなど各種のイベントが毎週繰り広げられている。

 商店も前に来たときに比べると、松代焼の店、和紙の店、有機農業栽培の店などなどそれぞれ特徴を持ったキラリと光お店が増えていた!


松代焼の店


和紙の店


旧軽井沢でも有名なサンクゼールの直売店

 前回来たときに比べると格段に賑わいがある!


■おぶせミュージアム・中島千波館

 今回は、池田さんの強い要望で「おぶせミュージアム・中島千波館」を訪問した。

 入園料は企画展示を含めひとりあたり500円である。


おぶせミュージアム


おぶせミュージアム


おぶせミュージアム

 この「おぶせミュージアム・中島千波館」は、人と地域と共存する小布施町の新しい文化拠点として、平成4年(1992年)10月22日に開館している。


小布施町出身の中島千波氏

 ミュージアムは「潤いのあるまちづくり」を進める小布施町が、日常生活に安らぎを与え、そして自己向上のための自発的な行動を地域文化として大切にしていくことを一つの目的として、設立した町立美術館です。

 その主な活動には、
◆地域ゆかりの作家の作品、小布施祭り屋台、町内に残る美術品など、地域の文化財の保存活用。
◆人と人、人と文化の交流、そして文化的な資質の向上を目指した展覧会、セミナーなどの事業展開。
◆住民参加による「美術館づくり」を目指したボランティア事業。
 などが
挙げられる。 


おぶせミュージアム
小布施の伝統文化財である祭り屋台を収納展示する『屋台蔵』

 館内には、現代日本画の中心作家の一人である中島千波の作品を紹介する『中島千波館』、そして小布施の伝統文化財である祭り屋台を収納展示する『屋台蔵』があり、その他年間を通じて様々な展覧会を開催する企画展示室がある。

 今回、おぶせミュージアムでは、池田学展が企画展示され、それに下の写真にあるように、「ひとかた人形展」が行われていた。


 

おぶせミュージアムの一角で行われていた「ひとかた人形展」


ひとかた人形


ひとかた人形を撮影する青山貞一


ひとかた人形を撮影する池田こみち、鷹取敦


小布施といえば栗。町には栗の木がそそかしこに


つづく