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稲嶺進名護市長の大決起大会

スピーチ全容


掲載日:2014年1月12日
独立系メディア E-wave Tokyo

      

 この2014年1月7日、沖縄県名護市で行われました稲嶺名護市長による市長選立候補に向けての大決起大会での決意表明スピーチのテープ起こしです。

「こんにちは、みなさん、ごきげんよう」

「今日はこんなにたくさんの人が来てくださり」

「大変ありがとうございます」

「元旦が過ぎ心から新しい気持ちで弥勒の世を願っております」

先ほどは糸数慶子議員から辺野古の海の日の出の状況をお話をしていただきました。ほんとうに真っ赤な、まんまるい大きな太陽が海のかなたの常世国から上がってきました。

そしてしばらくするとすごい輝きを増して名護市を、ウチナーチュを、日本を照らしているかのそんな思いがしたところであります。

実は4年前の正月も辺野古に行きました。少し遅い初日の出でしたけれど、しばらく待っていましたらやっぱりすばらしい初日の出が日の出昇ってきたんです。

そしたらそのときに嘉陽(地名)のおじさんが「すすむ、がんばってくるよ」こんな風に○○をしていただきました。

あのアガイティーダを拝んでるうちに去年12月のあの嫌な思いを、なにか吹き飛んでいきそうな希望をもってアガイティーダを拝みました。しかしまたしばらくすると現実に引き戻されてしまうんです。

11月に県選出の国会議員、そして自民党の県連、大和の力に首が(抑えられて物をいえないような)(おまえたちは、親のいうことをきかないのか)こんな感じで脅かされて恫喝されて、そして屈服をしてしまったんです。石破幹事長のうしろに座らされていた5名の姿が新聞に出ておりました。

あーあ…  あんなに恥ずかしい思い、そしてカメラの前に晒されてあの惨めな姿、あれを見て腹が立つというよりも悲しくなったんです。

そういう状況をこれまで我々は68年間ずっと煮え湯を飲まされるような形で虐げられてきた。そして68年後に今、あらためてあの琉球殖民を思い起こさせるようなそういう姿が映し出されます。

そこまでしますか? 

そこまでやりますか、みなさん。でもそれが今後の姿なんです。

4.28の記念式典、靖国神社の参拝、集団的自衛権特定秘密保護法、などなど。どこに向かっているんですかね、私たちの日本は!

このような状況を私たちは合点できない! 早くその状況から脱する手立て、方法を我々は見つけ出してそしてそれを追求していかなければいけないと思っております。

仲井真県知事も予算折衝に行ったんでしょうかね。東京に行ったら病院に逃げ込んで何もかもみんな外からも誰も入って来れないように隠れて
しかし入っていたのは貴賓室だったんでしょうかね。

そこで日本政府との裏工作、そんなことをやっていたんですね。最初ウチナーンチュは入院したというからみんな心配していたんですよ。大丈夫かねー、と。

しかし、ふたを開けてみたら、あれ本当に病気だったのかね、と。本当に情けなくなります。そしてその後、官邸に行って、その帰りに、驚くべき内容を提示した、と。

よい正月を迎えられる、140万県民を代表して感謝申し上げます。誰がお願いしましたか、そんなこと。本当に、何が驚くべき内容ですか。

驚いたのは、私たち沖縄人です。

3000億円か知りませんけれども私たち沖縄人、そこまで卑屈になる必要がありますかね。ないですよね

本当に悲しい、むなしい、そういう思いがこみ上げる状況でした。そして沖縄に帰ってきたら、ちゃんと仕事を県庁に出てやるのかと思ったら
帰ってきたら知事公舎に向かいました。

また県民と向き合わない。県民の抗議を恐れて知事公舎に引っ込んで、そこでまた、承認しますという発表をする。どこまでウチナーンチュの代表としての気概、そして覚悟があるのかな、と。

こんなにこそこそしながら、あんな大事なことをやっちゃったんでゆるしませんよ。記者団の質問にいろいろ、やったやつね、何か少しキレてしまってそのときに知事は何を言ったかといったら私も人並みに日本語上手だよ、と。こんなことを言ってるんですよ。

(それで、言ってることみんなわからないですよ)言語明瞭、意味不明ということであります。

こんな風にして不可解な言動を私たち沖縄県民に晒し、そしてそれをそのまま日本国民のすべてに伝わっていってるんです。

先ほどもお話しありましたけれども、結局沖縄はお金か。反対するのはその金を引き上げるためにやってるんじゃないの。こんな誤ったメッセージをいちばん○○がそれをやっちゃったということですね。

我々がウチナーンチュとしてとても許されるものではない。私は沖縄の自立経済ということを言っております。しかしあの瞬間、私は沖縄の自立は遠のいてしまったと思います。そんな形でボールは名護に投げられた。

名護に押し付けて、そして責任転嫁をした。知事は名護市を見捨てたんでしょうか。あの会見の中でも言ってました、私は県外は捨てていない、公約違反ではない、ということを言っていますけれども1月の仕事初めに来たときは、辺野古の人たちには苦労をかけるけど、という話をしていた。

県外といいながら、辺野古の人には苦労をかけると。言ってることがわかりませんね、こんな日本語がありますか。本当にこういう形で屈服してしまった県知事は本当に私たちウチナーの41市町村を管理する代表として
ふさわしいと思いますか、みなさん。本当に腹が立ちます合点がいきませんよね国会議員も自民党県連もそうですが言ったこと、やったことには責任を持つ。

そして、わかりやすく説明責任をしっかりやる。それは政治家としてのジョウト(?)であります。しかし、こういうことばかりではありません。
みなさん今日の琉球新報をご覧になりました?

オリバーストーンさんをはじめ世界の有識者29名のみなさんが連名で辺野古移設中止を、との声明を…。(これはすでに情報提供済み。青山)

ここには平和と尊厳、人権、環境保護のために闘う県民を支持する、とあります。続けて知事の埋め立て承認は県民の民意を反映したものではない、県民に対する裏切り、と、ばっさり言い切っております。

我々は今、危機に直面しておりますけれども、このように我々の応援団は
世界中にいるということであります。こういう動きを見ますと、我々もまた、よしがんばるぞ、という気持ちにもなりますよね。

私も就任以来、辺野古の海にも陸にも新しい基地は作らせない、そういうみなさんへの公約を、その信念をこの間ずっと貫いてまいりました。

しかしその間、多くの関係大臣が沖縄詣でをし、議会の○○、たくさん沖縄にいらっしゃいましたそして辺野古とやかびには行くんですが、名護市長のところには来ないんです。

なんでかねー。私はそんなに怖い顔してるんですかねー。失礼です!

そういう辺野古の問題については、これからもしっかりみなさんへのお約束のとおり信念を貫いてまいりたいと思います。

そしてこの4年間は15名の与党議員をはじめ、多くの支援者のみなさんの力をいただきながら再編交付金に頼らない街づくりということを実証してまいります。子育て支援では保育所の数を増やし、○○の定員を増やしました。そして、中学校卒業までの入院、通院治療費の助成、これはたぶん11市ではここしか始めていないです。

○○、学校のトイレ改修、○○、それから古くなった教室、○○、

3年間前倒しで100%実施する、こういうことも進めてまいりました。
このほかにも農業やそれから財政健全化、それに入札制度の改善などなど
前々政権の再編交付金をもらっていたときでも手が届かなかったところにも手が差し伸べられた、そういう分野もきめ細かく対応してきたつもりであります。

市民のみなさまにも一定の評価をいただけたのではないかと思っておりますけれども、実は私の後援会長からこの4年間の稲嶺すすむの通信簿はオール5ですよ、という評価をいただきました。だけども、子供贔屓というだけではないですよね。

クァビーチャーってわかります?その通信簿がこのパンフレットに掲載されておりますのであとでご覧になっていただきたいと思っております。

ところでみなさん、肝心の1月19日の市長選挙のことでございます。忘れていたわけではないんですよ。話は長くなりましたけれども中身は中身は今からですよ今度の選挙ですね、これまで皆さん方いろいろ話がありましたようにこれは名護市だけの問題ではないと思うんです。

そして沖縄県の問題にもとどまらない。これからの日本のあり方を問う、あるいはそれに対して我々はアンチですよということを示す選挙になると思います。

4年前の市長選挙、みなさんのお力で当選させていただいた後ウチナーの政治環境、県民は本当に変わりました。大きな流れとなって、そしてこれまでずっとそれは県民のこころ、たましいとしてひとつにまとまっている、今こそそう思います。

そういうことからしても、今度の選挙、今いる私たちに、その大きな責任が問われている、というように思います。後世の子どもたちに負の遺産を残すのか、きっぱりノーの答えを出すのか、

その答えを出すのは今いる私たちなんです。これからの子どもたち、あるいはその子どもたちではないのです、決めるのは。1月19日に投票権を持っている名護市民、私たちなんです。

ですから、私たちは正しい判断をして後世の子どもたちに、お父さんお母さん、ありがとう、おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう、そういわれるような答えを導き出さなければいけないと思います。大義は我々にあります。正義はかならず勝ちます。

名護市民の心意気を、気概を示そうではありませんか、みなさん。

稲嶺すすむは、かならず市民のみなさんの信頼と期待に応えます。

決して裏切るようなことはしません。すすむを信じて、すすむにお任せください!最後まで共にがんばりましょう!ありがとうございます!

(終)