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民主党
政権政策マニフェストで
八ッ場ダム中止!

  青山貞一
   31 July 2009

   独立系メディア「今日のコラム」
無断転載禁


 治水、利水などあらゆる意味でムダな土木公共事業の典型となっている群馬県吾妻町と東吾妻町にまたがって建設されているのが八ッ場ダムだ。

 当初予算の2倍を遙かに超える4600億円の予算がすでに道路、橋梁、トンネル事業などに消えているが、ダム本体工事には入れていない。

 この八ッ場ダム事業には、地元群馬県だけでなく、下流域、また利水予定自治体として、栃木県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都が、まさにキャッチバー(橋下大阪府知事)のごとくやらずブッタクリでカネを国土交通省からとられている。

 にも係わらず、これら都県の知事は、永年唯々諾々と数10億円から1000億円近くの直轄負担金とやらをとられてきた。

 さすがにオンブズマンは黙っていない。

 すでに群馬、栃木県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都の6都県を地方自治法の住民訴訟制度(第四号訴訟)、すなわち公金の不正、不当な支出として訴えており、今までに東京都、茨城県などで住民側敗訴の判決が出ている。

民主「八ッ場ダム中止」公約、関係知事反発

 国が群馬県長野原町で建設計画を進めている八ッ場(やんば)ダムについて、民主党が次期衆院選の政権公約(マニフェスト)で、中止を掲げたことを巡り、関係する都県の知事から反発の声が相次いでいる。

 八ッ場ダム事業では、事業費4600億円のうち、同県や水の供給などを受ける5都県が約10億〜約950億円を負担。2015年度の完成を目指し、今秋、本体工事が始まる。

 民主党が政権公約を発表した翌日の7月28日には、上田清司・埼玉県知事が定例記者会見で、「極めて無責任」と強く批判。

 水没予定地区住民の移転地造成やJR線の付け替え工事が進む群馬県の大沢正明知事も30日、前橋市内で開かれた自民党の立候補予定者の選対会議で、「地元の知事の話を一度も聞かずに中止と載せた」と反発した。

 また、東京都の石原慎太郎知事も31日の定例記者会見で、世界的な異常気象で予期せぬ渇水に備える必要があり、関連事業も進んでいるとして、「かなりの巨費を投じて進行中の工事を止めるというのは、結果として大きな無駄にしかならない」と述べた。

 この日は、千葉県の森田健作知事がダム本体工事予定地や住民の移転代替地などを視察。「千葉にとっても治水・利水の面で(八ッ場ダムは)大変重要。鳩山代表も政権を取ったら、現実的に考えるのではないか」と語った。

 八ッ場ダムを巡っては、市民団体のメンバーらが6都県の知事らを相手取り、事業負担金の支出は違法として支出差し止めなどを求めた訴訟で、東京地裁など3地裁は5、6月、災害軽減などダムの役割を認めるなどして、原告側の訴えを
退ける判決を出している。

(2009年7月31日20時27分 読売新聞)

 実は民主党の鳩山代表が幹事長だった昨年夏、鳩山氏の軽井沢にある別荘に民主党の代議士数10名を連れて合宿し、八ッ場ダムの工事現場にも足を伸ばした。


吾妻渓谷で進む八ツ場ダム関連工事(長野原町)
番組ではこれらの工事現場はまったく写されていなかった
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10  2008.11.1

YOU TUBE映像

八ツ場ダム工事現場にて  2008年9月
撮影:青山貞一、Victor Digital Hi-Visonカメラ GR-HD1

 現場を見た鳩山幹事長(当時)はじめ代議士は、日本でも有数の風光明媚の自然景観と自然環境を巨大な土木工事で破壊しているさまを見てびっくり。また地域の住民らの悲痛な声を聞いて、群馬県下で強行されているダム事業を、長崎県の国営諫早湾干拓湾事業や川辺川ダム同様、ムダな公共事業の典型と切って捨てたのである。





上記記事の詳細は以下
ダム撤去、川辺川ダム中止:菅代表代行、視察後明言
無駄な事業の典型:鳩山幹事長 群馬県八ツ場ダム建設現場視察
八ツ場ダム続行は問題、鳩山幹事長が会見で

 一方、5都県の知事はいずれも腰抜けばかりだ。

 どうみても水は余り、治水の上からも問題ない利根川上流における現代の関東軍「国土交通省」によるはこもの土建にカネを吸い取られるばかり、環境知事を期待された堂本知事も、疑問すら呈さない。

 堂本知事のあと当選した森田知事は、役人に聞いたら八ッ場ダムは重要な事業であるなどとうそぶく始末。

 民主党は、従前にも増して八ッ場ダムが必要性も妥当性も正当性もないためにする土木事業であることを察知し、半世紀ぶりの政権交代の政権交代公約マニフェストに堂々と、川辺川とともに八ッ場ダムの中止をうたったのである。

 八ッ場ダム住民訴訟の原告側の主張、データ、証拠(以下に項目を掲載)を見れば分かるように、およそこのダム事業は利水面でも治水面でも現状そして将来ともに不要である。

 @水需要の予測と保有水源の評価、
 A日の最大排水量の予測と手順、
 B一人当たり生活用水の予測、
 C負荷量の予測、
 D計画再検討義務、
 E多摩地区の地下水について、
 F利水安全度、基本高水流量、
 G治水効果、
 H費用便益比、
 Iハツ反場ダムの洪水軽減便益計算の問題点

 丸腰の住民・原告側が必死で調べ、学んでいることを、まったく勉強せず、国交省やその子飼いである都県の土建職員の言い分だけを聞いて、「極めて無責任」(上田清司・埼玉県知事)などといまごろになって怒っている。

 6都県の知事は、不勉強で役人の言いなり、次回の選挙では必ず落とそうぜ!