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2羽のハトが末期症状の
麻生内閣にトドメか!

青山貞一 7 June 2009

独立系メディア「今日のコラム」


 日本郵政西川社長問題を巡る鳩山(弟)総務大臣の対応は、麻生首相はじめ自民党幹部らの憂慮をよそに、どんどんヒートアップしている。

 その鳩山総務大臣の去就をめぐり、@自民党離党、A新党立ち上げ、はてはB次期総理狙いかなど憶測が流れている。

 そんななかの6月6日、民主党の鳩山(兄)代表は、「民主党に協力して加わるというのであれば、早く大臣を辞めて新しい道を進んではいかがかと思う」と述べた。

 それよりまえ、鳩山代表は、「2羽のハトが首相を襲っている。1羽(兄)は正攻法、もう1羽(弟)は中からえぐり取るような戦いをしている」と例え、政権末期で断末魔状態を呈している自民党を揶揄した。

総務相は離党・合流を=「ハト2羽が首相襲う」−鳩山民主代表

 民主党の鳩山由紀夫代表は6日午後、日本郵政の西川善文社長の続投に反対し、政府・与党内から批判されている弟の鳩山邦夫総務相について、「民主党に協力して加わるというのであれば、早く大臣を辞めて新しい道を進んではいかがかと思う」と述べ、自民党を離党し民主党に合流するよう促した。広島県呉市で記者団に語った。

 鳩山代表は「どうもそこ(離党)までは至ってはいない」との見方を示しながらも、「(麻生太郎)首相のリーダーシップの欠如が混乱を招いている。弟だけの責任ではない」と擁護した。衆院選後の政界再編をにらんだ発言ともみられ、憶測を呼びそうだ。

 これに先立ち、鳩山代表は広島市での講演などで、「2羽のハトが首相を襲っている。1羽(由起夫氏)は正攻法、もう1羽(邦夫氏)は中からえぐり取るような戦いをしている」と例えながら、苦境に立つ首相を皮肉った。さらに「麻生内閣は閣内不一致だ。政権末期の姿を呈している」と厳しく批判した。 

時事通信(2009/06/07-00:25)

 周知のように、鳩山総務大臣は、麻生太郎首相、総理の誕生に際して<太郎会>を立ち上げ、麻生総理大臣誕生の第一人者ある。

 一方、麻生首相は、小泉純一郎氏が総理当時、総務大臣として郵政民営化を支える立場にあったが、その後、「かんぽの宿」問題などで鳩山総務大臣の一連の日本郵政批判に一定の理解を示していた。

 しかし、鳩山総務大臣が西川社長退陣を促し、さらには法を根拠に辞任を迫るに及んで、小泉元首相とそれを支持する中川秀直元幹事長、菅元総務大臣、武部元農水大臣、さらにいわゆる小泉チルドレンが公然と鳩山総務大臣を批判する似及び、麻生首相は複雑な立場に追い込まれている。

 鳩山民主党代表は、広島市での講演で苦境に立つ首相を「麻生内閣は閣内不一致だ。政権末期の姿を呈している」と皮肉った。

 さもなくとも朝令暮改、ブレまくっている麻生首相だがこの問題ばかりはいい加減な収拾はありえない。

 鳩山総務大臣はこの問題ではブレるどころか、日を追って政治生命を賭けている。

 鳩山代表がいうように、もし、鳩山総務大臣が総選挙前に自民党を離党し民主党に合流することになれば、自民党は総選挙で200議席を大きく割る壊滅的な影響を受ける可能性も否定できない。

 まさに泣きっ面に蜂状態だが、自業自得しかいいようもない。