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あり合わせの装置で
研究室をミニ・シアターに

青山貞一 8 June 2009

独立系メディア「今日のコラム」


 自宅では、いろいろとオーディオシステムの試行を繰り返しているが、大学では大型のAV(オーディオ・ヴィジュアル)システムをもった教室がたくさんあるので、ほとんど実験をしてこなかった。

 ただ、さまざまな環境問題や動物愛護関連のDVDがたまったので、ゼミの中で学生や大学院生に見せてあげたいと考え、40平米ほどの小さな研究室の一画に、ミニ・シアターをつくってみた。

 機器はいずれもありあわせのものだ。

(1)ビデオプロジェクター

 プロジェクターはソニーのVPL−CX5 で今となっては古いタイプとなるが、研究費で高額の電球2個を予備で購入していることもあり、今でも現役で使っているものを使った。

 ソニー製のビデオプロジェクターについては、以前、厳しく批判をしているので読んで欲しい。購入当時はかなり高価であったが、今では同じ輝度、ピクセル数をもったプロジェクターをメーカー各社が1/3以下で売っている。

Sony  VPL-CX5 


棚の一部を利用して設置したビデオプロジェクター

(2)オーディオシステム

 次はオーディオシステムだ。これもあり合わせのもので、デルのパソコンに付いてきた4.1チャンネルのオーディオシステムである。当然、パソコンから制御が可能である。

 使ったシステムは5〜6年前、DellのPCを購入したとき付属でついてきた5.1チャンネルオーディオ・システム(正確には4.1チャンネル)である。小さなスピーカーが4本、サブウーファーが一台ついている。いわばおまけでついてきた4.1チャンネルのオーディオシステムだが、これが2.1チャンネルで実にすばらしい音を出してくれる。


フロント右のスピーカー。中高音域はこんな小さなもので十分

 大学でこのシステムを使っているが、外から研究室に入ってきたひとは、この音は何処のスピーカーですかと聞かれる。高音と中音はしっかりメリハリのあるしっかりとした音、低音は大きな容積のボックスのサブウーファーである。出力は20畳までのリビングでも十分だ。値段は不明だが、いろいろ調べるとかなりリーズナブルなようだ。ただし、現在は生産中止となっている可能性が大。

 詳しくは以下のブログを読んで欲しい。

◆青山貞一:オーディオ・コンポ使用雑感、意外な評価結果


Altec Lanscing Multimedia Speaker System
この写真にあるスピーカーは研究室で使っているものと形状が異なっている


フロントスピーカーとサブウーファー
Altec Lanscing Multimedia Speaker System, 大学の研究室にて

(3)DVD再生システム

 これも以前買い置きしていたバッファロー社製の装置だ。


バッファロー製のDVD再生装置

(4)DVD再生ソフト

 これは(2)のデルのPCに付属していたマルチメディア操作ソフトである。

(5)PC

 パソコンはDVD制御のために使うが、デスクトップなので映像出力をプロジェクター用にすると、液晶画面に映像などを映し出されないので、これまた以前買っておいたエレコム社のPCからの映像出力をプロジェクターと液晶ディスプレーの両方に出力するシステムを使っている。


2チャンネル映像送出装置

(6)全体システム

 ミニシアターの全体システムは、以下の写真にあるように、40平米ある研究室の半分を使ったもので、壁が真っ白なので、壁をスクリーンとして使っている。通常は、青山ゼミで私や学生、大学院生がプレゼン用して使っている。

 それを一瞬にして以下のような本格的な音響と映像を持ったミニシアターに変えることができる。プロジェクターは本棚の一部に設置している。

 設置上の課題は、配線の始末である。フロント、リアの4つのスピーカー、サヴウーファーの配線、PC系の配線、プロジェクター用の配線が狭い空間で入り乱れるので、これをうまく処理しないと見苦しいし、学生等がけつまずいて大変なことになる。

 最終的には下の写真にあるように、配線、PC,プロジェクター、DVDシステムをうまくまとめることが出来た!
 

青山研究室のミニシアターシステム
サブウーファーは机の下に設置してある

 あり合わせの装置を寄せ集めてつくったミニ・シアターだが、なまじの映画館より映像も音響もすばらしい(はずである)。

 左端の液晶画面がPCからの制御用画面。机の上にあるノートPCは東芝のダイナブックで学生等がプレゼンする際にはここにフラッシュメモリーからパワーポイントファイルを移して発表している。


青山研究室のミニシアターシステム