さる2009年5月16日、民主党代表選挙で鳩山由紀夫幹事長(当時)が代表に当選した。その直後、民主党本部で約一時間記者会見が行われた。
鳩山新代表の記者会見の全容は、以下で聞ける。
◆鳩山由紀夫新代表の記者会見(ノーカット版)
記者会見に臨んだ鳩山新代表は、沖縄新報の仲井間記者(女性)からの質問にこたえ、懸案の沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場を名護市辺野古、キャンプシュワブ沿岸部に施設を移設することに関連し、民主党が政権をとった場合、普天間基地の名護市辺野古(キャンプシュワブ沿岸)への移設を見直すと言明した。
辺野古・キャンプ・シュワブ・大浦湾の現状
出典:Source:SERVING THE BEST TROOPS IN THE WORLD
現自公政権によるV字滑走路案
(沖縄県辺野古のキャンプシュワブ沖にて)
記者会見では具体的に「琉球新報の仲井間と申します。細かい話しとなりますが、安全保障政策に関連しまして民主党は沖縄ビジョン2005年のなかで普天間基地の県外移設を目指すとされていますが、政権を取った場合、その方向で目指してゆくのか...」と質問した。
※仲井間記者の質問は上記の記者会見ビデオではおおよそ44分前後
これに対し、鳩山新代表は「私どもは沖縄ビジョン2005年という大変よいものををつくってくれたと思っているので、(普天間の)県外移設をめざすという考えを変えるつもりはない。政権をとる前ととった後でこのような重要な考え方を変えるべきではないと考えておりますので、基本的に普天間の移設については県外を目指し、これからも進めてゆく、政権を取った後も進めてゆくと考えています」と言明した。
さらに、5月23日、沖縄県を訪れた小沢一郎民主党代表代行は、沖縄県南城市内で記者団に対し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設計画について「あそこの海を埋めてヘリ基地を造る必要はないだろう。ほかにもっと有効で、県民の皆さんから了解される方法があるはずだ」と述べ、政権交代を実現した場合は計画を見直す考えを強調した。
普天間移設見直し強調=民主・小沢氏 民主党の小沢一郎代表代行は23日、沖縄県南城市内で記者団に対し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設計画について「あそこの海を埋めてヘリ基地を造る必要はないだろう。ほかにもっと有効で、県民の皆さんから了解される方法があるはずだ」と述べ、政権交代を実現した場合は計画を見直す考えを強調した。 また、日米地位協定に関しても「基本的に見直す作業をすべきだろう」と語った。 時事通信(2009/05/23-21:33) |
このように、沖縄県の普天間基地移設について、民主党の新旧両代表は、政権を取った場合、県外移設を目指すと言明した。