アメリカ軍普天間基地の移設受け入れが大きな争点となった沖縄県の名護市長選挙で、移設反対を訴えた新人候補が当選を確実にしました。
開票作業はまだ始まっていませんが、JNNでは24日、投票所で行った出口調査や情勢取材などから、新人の稲嶺進さん(64)に当選確実を出しました。
民主、共産、社民、国民新などの推薦を受けた稲嶺さんは、これまで日米が合意してきた普天間基地の名護市辺野古沿岸部への移設を拒否する姿勢を明確にしてきました。
名護市の稲嶺進さんの選挙事務所には、稲嶺さんご本人はまだお見えになっていませんが、集まった100人以上の支持者の皆さんが今、拍手、指笛で稲嶺さんの到着を待っているところです。
島袋さんの選挙事務所では午後8時、稲嶺さんの当選確実が報じられますと、集まった数人の支持者は、「こんなに早く」と一様に困惑した表情を浮かべました。
「まだ分かるはずがない」そんな思いで支持者の皆さんが、事務所の外にぞくぞくと集まってきています。まだこの会見所に島袋さんの姿はありません。
現職と新人による一騎打ちとなった今回の選挙。名護市への移設反対を訴えた新人候補の勝利は、鳩山政権の移設方針決定に大きく影響するとみられます。
(24日20:57)