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空爆のガザから
(日本時間12日27日夜)

特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン

掲載月日:2008年12月29日
独立系メディア「今日のコラム」特集:ガザ問題


日本の皆さんが私たちの状況に関心を持ってくれていることに感謝します。

今日起こったことは、ハマスがイスラエルの反応を見誤ったことのツケを、関係のない市民が払わされたことに他ならないのです。包囲され、物資の不足に悩まされながらも、私たちは停戦のおかげでイスラエル軍の攻撃だけは心配しないで済んできましたが、ハマスなどのグループは、半年の停戦の結果に満足していなかったのです。そして、停戦の失効を宣言してロケット攻撃を再開し、イスラエルがこうした過剰な攻撃を始めたのです。

呆然とした一日でした。11時30分イスラエル軍はガザの警察本部を攻撃しました。そこでは、ちょうど警察士官の卒業式が開かれていました。一瞬にして大勢の警官と警察トップのタウフィーク・ジャビール将軍が殺されました。

いま、治安部隊と警察は、ハマスのメンバーで占められていますから、ガザ中で行われた攻撃の格好の標的とされたのです。10分間に100発のミサイルが使われたそうです。

私自身も他の多くの人と同じように、やり場のない感情を抱えています。ハマスは市民を守ることもできないし、イスラエルとの闘争に対する知恵ももちあわせていないのです。

一方、アッバス大統領も市民をハマスやイスラエルから守ることはできないし、エジプトもアラブ諸国も同じです。だから、ガザの一般人が犠牲になっているのです。私たちは、自分たちが孤立し、イスラエルによる犠牲者の列に加わっていると感じています。イスラエルは今日の爆撃をまだ端緒にすぎないといっているのですから。

医療機関の発表によれば、死者は200人を超え、50人以上が重体。350人以上の負傷者といっています。いま夜の8時ですが、今後も爆撃があるかもしれません。

ガザでは数時間電気が来たと思うと、その後数日は停電が続き、燃料代わりのケロシン油を探すのにみな血眼です。何時間もパン屋の前に並び、銀行から預金を引き出すこともできない状態が続いています。暗闇でどう過ごすか? 必要な薬をどうやったら入手できるのか? 私たちは生き延びるためにだけ頭を使っています。日々の生活そのものが悪夢のようです。

私は、今晩、家でじっとしていることができませんでした。暗闇のなか、赤ん坊は泣き続け、母が停電のなかで、明日のパンをどうしようと叫んでいます。それに耐えられず街のインターネットカフェに来てしまいました。ニュースを見続け、何か希望の糧になるものはないか?と探しています。

また、連絡します。

 IS

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エルサレムから(12・28)

一夜明け、今日もイスラエル軍によるガザへの攻撃は続いています。大きな空爆というよりは、散発的に各所を攻撃している模様です。年末ということもあり、国連等からの情報は入ってきていません。

エルサレム中心部に行きました。西はハヌカのお祝いムードでとても賑やかでしたが、東は打って変わって旧市街やサラハディンなど殺伐としています。

ダマスカス門付近には100人は警官が待機しており、西と東の間や主要な箇所にも警官が配備されています。

昨日午後から、多くの店が空爆に抗議して店を閉めています。いつもは露店が並ぶサラハディンやナブルス・ロード付近もひっそりとしています。道行く人も少ないです。

昨日から東エルサレム・西岸の各地で、デモや車が燃やされたりしています。ガザの事態に誰もが憂慮しており、その話題でもちきりです。

死者は280人、負傷者は900人に達する勢いで、ハマスは第三次インティファーダを呼びかけているそうです。

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特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)

引き続き、ガザ署名をお願いしております。
▽サイトはこちらです。
http://www.shomei.tv/project-433.html