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ガザ空爆 現地からの声
(日本時間27日深夜)

特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン

掲載月日:2008年12月28日
独立系メディア「今日のコラム」特集:ガザ問題


普段どおりの1日だった。午前11時30分、激しい爆撃が突然始 まり15分間続いた。私たちは突然、パニックに落とされた。

ガザ市、ラファ、ハンユニス、中部の4つのキャンプ・・・ガザの いたるところで、ハマスの警察施設にイスラエル軍がミサイルを撃 ち込んでいるが、周りの人家が巻き込まれている。特に狭い難民キ ャンプでは被害がひどい。

午後3時半現在、ハンユニスでは空爆は収まっているが、上空をイ スラエル軍のF16戦闘機が旋回している。私たちは次の爆撃がな ことをただ祈っているだけで、家の中で息を潜めているしかない。 怪我をしても、ガザの中には十分な医薬品もない。電気は止まって いる。
(ハンユニスのマジダさん)

今日は土曜日で、年末でもあり、学校の帰りの時間と爆撃の時間と 重なった。子どもたちは恐怖に怯えている。病院は遺体とけが人で いっぱいだ。ガザ市内の多くでは48時間電気がきてない。爆撃の あった地域にはアトファルナろう学校の生徒や教職員もたくさん住 んでいる。 (ガザ市のイブラヒムさん)

午後4時少し前にも、ガザ市内に爆撃があった。一度に何十か所ほ どが攻撃されている。

家のすぐ近くにもミサイルが落ち隣人が死亡した。学校や通学バス にもミサイルが落ち、子どもたちに死傷者が出ているという。封鎖 によって救急車が機能せず、一般の車が負傷者を運んでいる。病院 は遺体を収容できず、道路に遺体が放置されたままだ。 ガザ市内は昨日から停電し、水道も1日に数時間しか来ていな い。

死者はすでに155人以上といわれているが、私たちは何もできな い。 外の世界が状況を変えるように動くことをただ待っているだけだ。 (ガザ市のアムジャッドさん)

今朝(日本時間)のイスラエル紙『ハーレツ』のサイト
http://www.haaretz.com/

では、この攻撃ですでに225人が殺されたと報じています。

イスラエル軍は、ガザの封鎖で人々を窮地に追い込み続けることで パレスチナ側からの攻撃を待ち、この大規模攻撃の機会を窺ってい たことは明白です。1987年に始まった第1次インティファーダ (抵抗運動)では、パレスチナ人が石を投げると機関銃による攻撃 が返ってきました。シャロン首相の挑発で“自爆テロ”が起きると アパッチ・ヘリからのミサイル攻撃で多くの住民が犠牲になりまし た。

今回の攻撃は、現地の人々もある程度は予想していたことかもしれ ません。しかしそれでも、一部の勢力ではありますが≪イスラエル の武器に比べればあまりにも稚拙な≫ロケット砲攻撃を行なってき た背景、つまり非人道的な封鎖に対し国際社会が無力に近かったこ とが、何よりもイスラエルにチャンスを与えてしまいました。米国 がオバマ政権になる前にやってしまえというのもあるのでしょう。

引き続き、ガザ署名をお願いしております。
▽サイトはこちらです。
http://www.shomei.tv/project-433.html