2010年12月26日(日)に投開票された東京都西東京市議選挙は、以下に転載する共同通信記事にあるように、
今年11月の千葉県松戸市議選、今月12日の茨城県議選に続く民主党の大惨敗となった。
菅直人氏が総理大臣になってこの方、夏の参議院議員選挙、衆議院北海道補選はじめ地方の首長選挙、そして地方議員選挙と連敗に次ぐ連敗である。
●民主、西東京市議選で惨敗 統一選の首都前哨戦
来春の統一地方選の前哨戦として注目された西東京市議選は26日、投開票され、現有5議席を上回る7人を擁立した民主党は3議席獲得にとどまり、現職の4人が落選した。
11月の千葉県松戸市議選、今月12日の茨城県議選に続く惨敗で、菅直人首相の政権運営は厳しさを増しそうだ。
西東京市議選は定数28に34人が立候補。民主は現職5人のうち4人が落選、新人2人が当選。3議席とも得票数は、当選者の下位にとどまった。自民は7人を公認、2人を推薦し、落選したのは公認候補の1人だけだった。
衆院選の中選挙区制の時代には西東京市のエリアは菅首相の選挙区に含まれ、告示日の19日には伸子夫人も応援演説に立った。
2010/12/27 05:45 共同通信 |
実は地元の東京新聞も上記の共同通信の記事をそのまま掲載していたのであるが、この記事には肝腎なことが書かれていない。
西東京市といえば菅総理のお膝元である。そのお膝元での市議選の大敗北は、来春4月に行われる統一地方選を占う上できわめて重要な意味をもつ。
しかし、民主党執行部は、このところ、なぜ、かくも民主党が選挙で大敗しているのか、その本質を考える余裕すらない。
挙げ句の果ては、小沢一郎議員(前幹事長、元代表)の「政治とカネ」問題が連敗の主たる原因であるかのような談話を岡田幹事長が出すなど、およそまともな反省がないのである(これについては別途論考を書く予定である)。
また西東京市議選の結果を報ずる大メディアも、何んで民主党が地方議会で勢力を伸ばせないどころか、大敗しているのか、その背景を伝えていない。
西東京市市議選の結果報道を見ると、残念ながら地域が抱える実情やそれに対応する市議の活動との関連する記事がなく、上っ面だけで何ら実態を反映していないものであるかが分かる。
大メディアの報道では、民主党市議が大敗北する中で、なぜ無所属の森てるおさんがぶっちぎりでトップ当選したのかについて一切触れていない。
以下は、地元西東京市の市民から寄せられた意見である。以下、転載。
青山さま
市議選開票結果のお知らせをありがとうございました。
西東京では、これまで民主党5人が社民1人と会派を組んで6人で民主党出身の市長の与党でした。
今回、民主党は現職+新人2人を公認しましたが、国政への批判が如実に現れ、現職当選は女性議員1人のみという惨状でした。
ちなみに当選した民主党の新人は、「新人パワーで今の民主党に喝!!」と掲げた男性と29歳の女性でした。社民党も落選し、議席がなくなりました。
友人の森てるおさんは、前回も2955票でトップ当選でしたが、今回は大幅に上乗せして5426票。2位に約2000票差をつけてのぶっちぎりのトップ当選でした。
そのトップ当選した森さんは3年前の議員報酬月額5万5千円引き上げに反対して、引上げ分の受取を拒否したところ、市長は報酬全額を法務局に供託したため、森さんは以来2年8ヶ月間無報酬の状態が続いております。
昨年1万円引下げられましたが、森さんを除く全議員がこの微減に賛成し、この問題は解決済みとしました。しかし、納得しない市民も多く、報酬引下げに一貫して反対した唯一の市議として、市民の支持を得たものと思われます。
森さんは東京都建設局が強引に進めてきた調布保谷線建設工事差止訴訟の原告でもあり、選挙公報にも36m道路反対と掲載しています。以前は、選挙でも36m道路反対と言っていた共産党は、与党化後は腰が引けたのか、選挙広報では全く触れなくなりました。
国政の影響だけでなく、地方市議は、いかに信念がブレないこと、自分が公約として来たことを現場で実行するかが大切と思います。
森さんの当選をお祝いします!
|
平成22年12月26日執行 西東京市議会議員選挙 投開票速報
○ |
桐山 ひとみ |
民主党 |
1516 |
○ |
坂井 かずひこ |
民主党 |
1518 |
|
塩月 哲朗 |
自由民主党 |
1116 |
○ |
森田 いさお |
みんなの党 |
1959 |
○ |
倉根 康雄 |
日本共産党 |
1469 |
○ |
青山 としや |
公明党 |
1936 |
○ |
佐藤 公男 |
公明党 |
1910 |
○ |
おばた 勝己 |
公明党 |
2063 |
○ |
森 てるお |
無所属 |
5427 |
○ |
遠藤 源太郎 |
自由民主党 |
2067 |
|
二木 たかゆき |
民主党 |
1332 |
|
山崎 英昭 |
民主党 |
1182 |
○ |
佐々木 順一 |
公明党 |
1939 |
○ |
石塚 まちこ |
民主党 |
1651 |
○ |
納田 さおり |
無所属 |
1955 |
○ |
大林 みつあき |
公明党 |
1862 |
○ |
酒井 ごう一郎 |
自由民主党 |
2093 |
○ |
藤岡 ともあき |
日本共産党 |
1704 |
○ |
石田 ひろこ |
西東京・生活者ネットワーク |
1727 |
○ |
安斉 慎一郎 |
日本共産党 |
1416 |
○ |
いながき 裕二 |
自由民主党 |
1730 |
○ |
小林 たつや |
無所属 |
1543 |
|
森 信一 |
民主党 |
1334 |
○ |
浜中 のりかた |
自由民主党 |
3468 |
○ |
田中 のりあき |
自由民主党 |
1825 |
|
相馬 和弘 |
社民党 |
1390 |
○ |
石田 しこう |
みんなの党 |
1616 |
○ |
こみね 和美 |
みんなの党 |
1892 |
○ |
藤田 みちこ |
公明党 |
2111 |
○ |
浅野 たかし |
自由民主党 |
1864 |
○ |
保谷 なおみ |
無所属 |
2462 |