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自壊の道をひた走る大メディアF

〜戦争報道と独立系メディア〜

青山貞一

掲載日:2009年1月17日


 今回のガザ地区へのイスラエル報道を見ていると、明らかに大メディアによる「情報操作による世論誘導」が見て取れる。何がどう情報操作なのか、世論誘導なのかについて、ここでは敢えて多言を避ける。

 ところで、グーグルで「独立系メディア」を検索したら、本独立系メディア「今日のコラム」 Independent & Alternative Media ...がヒットした54万件のうち、トップに検索されていた。

 検索結果の第2位はと言えば、何とそこでも 日本のメディアの本質を考えるD 〜独立系メディアの存在意義〜 青山貞一 と本独立系メディアに掲載された論考であった。

 54万件ヒットした中で、1位、2位を私達の本独立系メディアが得たこと自体、うれしい限りである。

 グーグル社は自らの理念を明確にしている。そのなかにウェブでも民主主義は機能する。というものがある。以下に示す。


4. ウェブでも民主主義は機能する。

Google が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断する上で、どのウェブ サイトの重要度が高いかを決定するために投票してくれる数百万のユーザーを頼りにしているからです。

 少人数の編集者が決定したり、用語の出現頻度だけを基準に決定するのではなく、PageRank? という画期的な技術を使用して各ウェブ ページにランクを付けています

 PageRank は、そのページにリンクしているすべてのサイトを評価して数値を割り当てます。評価の際、それらのサイトにさらにリンクしているサイトも考慮に入れます。

 ウェブの構造全体を分析することで、Google は、どのサイトがそのコンテンツに興味を持つユーザーから最高の情報源として "投票" されたかを判断します。この方法では、新しいサイトが増えるたびに情報ポイント、ひいては票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効率が上がります。



 では独立系メディアをキーワードとして54万件中、2位となった情報のコンテンツ、中身を以下に示すので、一読していただきたい。 


日本のメディアの
本質を現場から考えるD

〜戦争報道と独立系メディア〜

青山貞一


掲載月日:2007年6月9日


 私は1946年(昭和21年)生まれ、戦後一回生である。その私にとっての戦争の実体験は朝鮮戦争であり、ベトナム戦争であり、湾岸戦争である。

 戦争との関連でメディアのあり方を考えるきっかけとなったのは、イラク戦争であった。そして戦後における日本メディアの変節を見たのは、イラク戦争勃発直前の新聞の論調だ。そこに顕著に表れていた。たとえば朝日新聞の社説が、「イラク戦争やむなしの論陣を張った」のは、有名な話しである。

 私が実感したのは、いざとなると大新聞はいとも簡単に、「戦争やむなし」、さらには「戦争礼賛」になるのだな、ということであった。もちろん朝日新聞がイラク戦争を礼賛したとは言っていないが、国際情勢に押し流され、いつのまにか戦争やむなしの論調に変わって行くのを目の当たりに見て、ひとり、なるほど! と思ってみたりした。

 ところで、9.11以降、私は音楽家の坂本龍一さんらと非戦のNPO(Sustainability for Peace)を結成し、さまざまな言論活動をWeb上で行ってきた。現在それらの多くは、本独立系メディアに収録されている。

 現代社会にあって、大新聞やテレビからの情報提供が限られ、あるいは偏向的に選択されるようになったとき、国民、市民にとってのよりどころは、いうまでもなくホームページやメールである。もちろん、これらITメディアも、いざとなったとき、どこまで自由に情報発信や受信が出来るか、分からない。

 以下は、イラク戦争まっただ中の2003年4月20日に、私がWebに掲載した論考である。題して、国民はイラク情報をどのWebで得ていたか! である。ここにいう、どのWebと言う意味は、大新聞、テレビ局を含め、当時すでにWebは一般的に使用されていたが、私たちのようないわば独立系メディアが、国民の間にどの程度浸透しているか、という意味で、「どのWebを見ていたか」なのである。

 以下をお読み頂ければ分かるように、戦争勃発時、日本の国民は大新聞やテレビだけでなく、NPO/NGOはじめ多様なメディアからイラク戦争の情報を得ていたことが分かる。

 この傾向は、その後一層顕著なものとなる。国民は巨大発行部数や視聴率を持つ巨大メディアとともに、小さくとも独自のルートで海外から情報を入手し、報ずるWebからも多くの情報を得ていたのである。

 すなわち、本特集の主題である「情報操作による世論誘導」を国民、市民は十分認識していたと言えるのである。

2003.4.20

国民はイラク情報を
<どのウェッブ>で得ていたか!


青山貞一


 今回のイラク攻撃、イラク戦争では、大マスコミによる「情報操作」が大きな問題となりました。新聞、テレビが米国系の記事や報道を連日、まさにホワイトハウスなど米英政府系の情報を間断なく流すなか、はたして国民はインターネットのウェッブで何を、どのサイトを見ていたのか、大いに気になるところです。

 国民はイラク情報を<どのウェッブ>で得ているか!を判断するためには、当然のこととして第三者的、客観的な評価の方法でなければなりません。情報操作を問題としている以上、当然、客観的な指標、そして再現性ある方法で<サイト評価>をしなければなりません。

 判断、評価する方法にはいくつか考えられますが、最も一般的で再現性のある方法として次があります。すなわち、世界最大のインターネット検索エンジン、<google>により適切なキーワードを入れて掲載順位を見る方法です。

 googleの検索エンジンは、アクセス回数および複数の指標でサイトの順位を決めています。複数の指標のなかには、当該サイトへのリンク数も含まれています。exiteなど他の検索エンジンも最近はこのgoogleのエンジンを使っています。

 次に、どんなキーワードで検索するかが問題となります。
 イラク戦争との関連でキーワードを設定<イラク攻撃>と<イラク戦争>が最も一般的なキーワードとなるはずです。キーワードを詳細にすると絞り込まれるので、できだけ一般的、短いもので検索する方が客観性が保てるからです。

 最初に、<イラク>+<攻撃>+<戦争>をキーワードとして検索しました。検索結果を以下に20位まで示します。対象ホームページのサイト数は12万サイトです。

 後述するように、イラク問題ではNPO/NGOなどの専門サイト、キャンペーンサイトが国民に、大マスコミ並、いやそれ以上の情報を提供し続けていたことが客観評価により分かりました。ここに、独立系メディアをつくる理由があります。

 皆様のご協力を得ています国会議員、政府への意見申し入れサイトも、12万サイト中、第九位にいます。また私の「正当性なき米国のイラク攻撃」も第八位にいます。


★ 12万件中の上位20位ランキング 対象サイト数:12万サイト
  以下は2003年4月20日午後10時現在


第一位 朝日新聞系サイト asahi.com : ニュース特集
http://www2.asahi.com/special/iraqattack/ - 35k -

第二位 日本共産党系サイト イラク攻撃・戦争ノー/ ...
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-02-01/10_0501.html - 3k -

第三位 日本共産党系サイト イラク攻撃 戦争ノー/ ...
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-02-08/10_01.html - 6k -

第四位 WORLD PEACE NOWサイト  もう戦争はいらない ?わたしたち ...
http://www.worldpeacenow.jp/ - 1k - キャッシュ - 関連ページ

第五位 イラク攻撃をやめよう!サイト
http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/iraq.htm - 10k -

第六位 グー系紙と 国際 トピックス ハリウッドに特大の反戦看板 - ...
http://news.goo.ne.jp/news/topics/index/02033/1.html - 26k -

第七位 ヤフー系サイト Y!ニュース - イラク戦争
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/war_against_iraq/ - 31k -

第八位 青山貞一サイト 正当性なき米国のイラク攻撃
http://www.01.246.ne.jp/~aoyama/iken-moushiire1.html - 9k
-

第九位 環境行政改革フォーラム 意見申し入れサイト
http://www.eforum.jp/shihou/iken-moushiire1.html - 26k -


第十位 田中宇サイト 米イラク攻撃の表裏
http://tanakanews.com/c0716iraq.htm - 13k -

第十一位 WORLD PEACE NOWサイト  もう戦争はいらない?わたしたちは ...
http://give-peace-a-chance.jp/118/ - 47k -

第十二位 WORLD PEACE NOWサイト  もう戦争はいらない?わたしたちは ...
http://give-peace-a-chance.jp/118/index2.html - 43k - 2003年4月18日 -

第十三位 ライコス系サイト Lycosニュース / トピックス / イラク攻撃
http://news.lycos.co.jp/topics/world/operation.html - 21k -

第十四位 イラク攻撃に反対する意見広告の会サイト
http://www.yasudasetsuko.com/iraq/ - 13k - キャッシュ - 関連ページ

第十五位 産経新聞系サイト  SPECIAL イラク戦争
http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq.html - 29k -

第十六位 毎日新聞 INTERACTIVE 米同時テロ攻撃 米・イラク
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/iraq/ - 37k -

第十七位 新婦人サイト アメリカのイラク攻撃に強く抗議し、 ...
http://www.shinfujin.gr.jp/syu/2003/sei_030327.html - 5k -

第十八位 中日新聞系サイト イラク情勢
http://www.chunichi.co.jp/iraq/ - 13k - キャッシュ - 関連ページ

第十九位 グリーンピースジャパンサイト Greenpeace Japan プレスリリース
http://www.greenpeace.or.jp/press/2003/20030227_html - 24k -

第二十位 グリーンピースサイト Greenpeace Japan イラク攻撃に「ノー」 ...
http://www.greenpeace.or.jp/cyberaction/nowar_iraq_html - 20k -


 大手新聞、大マスコミに混ざって、NPO/NGO系サイトが結構上位にいます。WORLD PEACE NOWはチャンスなどによる市民非戦サイトです。

 私の「正当性なきイラク攻撃」が第7位、環境行政改革フォーラムのイラク攻撃不支持署名サイトが第八位と大健闘しています。

 次に、<イラク攻撃>だけで検索すると、実に18万件がひっかかります。

 以下は現時点(17日朝)での20位までのランクのうち大マスコミ系以外を示したものです。

 私はこの検索で評価を続けていますが、ここ数ヶ月間、イラク情報で圧倒的上位にいるのは田中宇さんのサイトです。

 田中宇さんのサイトは18万件中、2位と3位にいます。さらにNGO系では、江坂さんのホットワイアードが7位、青山関連のサイトが11位と13位、ワールドピースナウが17位にいます。賛同署名をお願いしています環境行政改革フォーラムのサイトも、堂々第13位におります。

 大マスコミではトップが日経新聞の5位にいますが、田中宇さんのサイトに負けています。朝日新聞は10位、12位、19位、20位と最多を得ていますが、読売新聞、毎日新聞は20位までにはいません。

 読売、毎日がないのは、後述する<イラク戦争>と言う言葉を頻繁に使っており<イラク攻撃>と言う言葉の使用頻度が低いこともその理由のようです。ちなみに私の関連サイトでは<イラク攻撃>が圧倒的で<イラク戦争>と言う言葉はほとんど使っていません。


キーワード:<イラク攻撃>(対象サイト数:18万件)


第一位 イラク攻撃をやめようサイト
http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/iraq.htm

第二位 田中宇サイト
http://tanakanews.com/c0716iraq.htm 

第三位 田中宇サイト
http://tanakanews.com/c0909iraq.htm

第七位 ホットワイアードサイト
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030228203.html

第八位 イラク攻撃に反対する意見広告の会
http://www.yasudasetsuko.com/iraq/

第十一位 青山貞一サイト(正当性なきイラク攻撃)
http://www.01.246.ne.jp/~aoyama/iken-moushiire1.html

第十三位 環境行政改革フォーラムサイト(賛同署名サイト)
http://www.eforum.jp/shihou/iken-moushiire1.html


第十六位 ワールドピースナウ
http://www.worldpeacenow.jp/

第十七位 イラク攻撃に関する国会議員アンケート
http://www.eeeweb.com/~research/


◆大マスコミWEB順位はどうなっているか?

 以下の通りで、最高順位が日経の第五位です。

 第五位  日経新聞

 第六位  共同通信

 第九位  ニフティー(富士通系)

 第十位  朝日新聞

 第十二位 朝日新聞

 第十四位 ビッグローブ(日電系)

 第十八位 グー

 第十九位 朝日新聞

 第二十位 朝日新聞


 次に、<イラク戦争>で検索すると、4万5千400万件がひっかかります。<イラク攻撃>が18万件ですからその1/4程度です。検索日は、本日、2003年4月17日午前7時時点です。

 以下にキーワード<イラク戦争>、20位までのウェッブランクを示します。<イラク戦争>キーワードでは、江坂さんのホットワイアードが1位と2位を占めています。田中宇さんのサイトは5位にいます。

 一方、大マスコミでは、3位に読売新聞がいます。朝日新聞が4位、10位、20位と最多、毎日が13位と14位におります。


★キーワード:<イラク攻撃>(対象サイト数:4万5千400件検索)


第一位 ホットワイアードサイト
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030318202.html

第二位 ホットワイアードサイト
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030123204.html

第五位 田中宇サイト
http://tanakanews.com/c1226powell.htm

第七位 益岡賢サイト
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/raiq.html

第八位 爆弾はいらない、子供たちに未来をサイト
http://homepage2.nifty.com/mekkie/peace/iraq/history3.html

第十五位 イラク戦争反対ネット
http://www.jcp.or.jp/activ/active74_no-war/act_index.html

第十六位 イラク戦争反対ネット
http://www.jcp.or.jp/activ/active72_bira_iraq/

第二十位 グリーンピースジャパンサイト
http://www.greenpeace.or.jp/press/2003/20030312a_html


◆大マスコミWEB順位はどうなっているか?

 以下の通りで、最高順位が日経の第五位です。

 第三位  読売新聞

 第四位  朝日新聞

 第六位  インターネットウォッチサイト

 第九位  アマゾン系サイト

 第十位  朝日新聞

 第十一位 ヤフー系サイト

 第十二位 ソフトバンク系サイト

 第十三位 毎日新聞

 第十四位 毎日新聞

 第十七位 ヤフー系サイト

 第十八位 グー系サイト

 第十九位 グー系サイト

 第二十位 朝日新聞