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東京スカイツリー
〜地デジ以前に劣悪な番組改善を〜

青山貞一
16  July 2010
独立系メディア「今日のコラム」


 2010年7月14日の午後、ひさびさ浅草にでかけた。

 浅草寺の近くにある公立高校から模擬授業を依頼され、地球環境問題について模擬授業を高校生に1時間半ほど行った。生徒はしっかりと私の話を聞いてくれた!

 模擬授業を終えた後、浅草寺(せんそうじ)をひさびさに訪問した。
 
 その途中、隣の墨田区で建設中の東京スカイツリーという電波塔が良く見えた(下の写真)。7月14日は前日までの雨天から一転し、真夏の日差しが照り返す好天となったこともあって、スカイツリーの全貌が良く見れた。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2010.7.14

 この東京スカイツリー(Tokyo Sky Tree)は、東武鉄道と東武タワースカイツリーによって東京都墨田区の押上に建設されている電波塔である。


東京スカイツリーの位置(地図中左に浅草寺が見える)
出典:マピオン

 着工当初は高さを610.6mとする計画であったが、2009年10月16日に高さが634.0mとなるように計画を変更したた。完成すれば自立式電波塔としては世界一の高さとなるという。

 Wikipediaによれば、スカイツリーは下図のごとくなので、全体が634mのうち、現在は360〜370mまで完成していることになる。


出典:Wikipedia

 スカイツリーは2008年7月14日に着工、2011年12月から遅くとも2012年早春に竣工の予定という。これはいわゆる地デジ移行に合わせたものだろうが、BS、CSなどインド洋上の静止衛星を使えば、日本中くまなくテレビ電波が送れる時代、はたして600mを超す電波塔がどれだけ必要とされるのか疑問がある。

 というのも、いくら電波塔を高くしたとしても、今の東京はじめ首都圏では100mを超す超高層ビルがこれでもか、これでもかと建築されている。となればアナログよりましとはいえ、ビル影の難視聴地域があちこちにでき、綺麗に見るためには、それぞれ同軸や光ケーブルを使った共同視聴システムに頼らざるを得ないからだ。

 もっぱら、衛星ではよほどチャンネルを多く取らない限り、地方固有の番組を流すわけにはゆかないから、VHFやUHFを使って一定地域を対象としたテレビ送信が必要となるのだろう。

 とはいえ、テレビの内容が今のように、際限なく劣化し、エロ・グロ・ナンセンスとなり、同時に大メディアがこぞって情報操作による世論誘導を行っている以上、いくらデジタルハイビジョンによる地デジ放送を行ったとしても、視聴者が増えるとも思えない。

 あるブログにも私の考えに近くものがあった!

....現状の民放の放送内容の酷さはどうだ。馬鹿なお笑いタレント(少しも笑えない奴らばかりだが)が騒ぎまくるばかりのクズ放送ばかりで、そんな程度のものを鮮明映像で見る必要性もない。現状のアナログ放送で十分すぎる。それに、デジタルならBSとCSがあり、それらのほうが難視聴地域解消にも役立ち、地上デジタルなんかとは月とスッポンほど有用だ。なのに、民放のBSデジタル放送はテレビ通販のクソ番組ばかり。そのBSデジタルを有効利用するのが地上デジタル導入なんかより重要だろうが。

 やはり地デジなどのデジタル化、ハイビジョン化は、総務省(旧郵政省)と放送業界それに家電業界がつるんだ電波を使った既得権益、利権の拡大策と思われても仕方ないだろう。

 いくら技術的に見て仔細で素晴らしい画像が受像できても、今のようなバカバカしい番組、それにどこをまわしても同じようなニュースや情報番組ばかりでは、どうにもならない。

 また世は双方向コミュニケーションが可能なインターネット時代である。一方的にバカバカしい、エロ・グロ・ナンセンス情報とCMを送ってくるテレビメディアは、ごく一部以外、今後、見識、知性ある人間は見ないだろう!

 下は、雷門通りの吾妻橋側付近からみたスカイツリーである。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2010.7.14

 下はさらに雷門通りを浅草寺側に行ったところから撮影した写真である、


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2010.7.14

つづく