※本論考中の写真は一部を除き撮影は(C)青山貞一、Nikon CoolPix S10 2006年9月上旬、環境政策の現地調査でカナダ最東部のカナダのセントジョーンズにでかけた。セントジョーンズは、以下の地図にあるようにノバスコシア州の北東部に位置するカナダで一番東にある州、ニューファンドランド・ラブラドール州の州都だ。 下の地図の赤い部分がニューファンドランド・ラブラドール州だが、その一番東(右)にあるのが首都のセントジョーンズである。9月とはいえ、緯度はアラスカに近く夕方ともなると結構寒い。 実はセントジョーンズ周辺の海域には夏にパフィンという渡り鳥が飛来し、そのパフィン見物が一大観光となっているらしい。実際、セントジョーンズ空港にも、シグナルヒルズのおみやげ屋にもパフィンの縫いぐるみや写真が沢山おいてあった。
初日、セントジョーンズの南約60kmのベイ・ブルズにある秀逸な「B&B」に宿泊した。翌日、国道10号線をさらに南下した。ほんの数km南に行くとウィットレス・ベイがあった。ウィットレス・ベイは生態系保護地域となっている。 さらに下の標識あるように、ウィットレス・ベイは北大西洋におけるパフィンのホームグランドとなっているようだ。
※ニューファンドランド・ラブラドール州の生態系保護Web パフィンは、ツノメドリ属(-ぞく、Fratercula)の鳥綱チドリ目ウミスズメ科に属し、パフィン (Puffine) と総称される。パフィンは全長約35cmで全身は黒い羽毛で覆われている。夏羽では顔は白い羽毛で覆われるが、冬羽になると黒くなる。嘴は太く大型である。 パフィンは、北大西洋と北太平洋の海洋に生息する。群れを形成し生活し冬になると南へ渡る。岩礁上部の土壌に穴を掘ったり、岩の隙間等に集団で巣を作る。食性は動物食で、魚類、軟体動物等を食べる。繁殖形態は卵生である。 なお、日本の北海道東北部に生息するエトピリカを本属に含む説もある。 ウィットレスからもパフィン・ウォッチの船が出るそうだ。下の写真はパフィンウォッチの船が出る桟橋。沖に島が見える。その島にパフィンの生息地がある。残念ながらこの時期は船はでていなかった。季節としては7月頃がパフィン・ウォッチの最適月とのことだ。 ウィットレス・ベイの桟橋から出るパフィン・ウォッチの船は下の地図にある沖の島を目指す。沖の島にパフィンの一大生息地があるからだ。 下の写真はウィットレス・ベイの海岸。生態系保護地域となっていた。パフィンは季節はずれてまったく見ることが出来なく残念!このウイットレス・ベイ環境保護地区ではホエール・ウオッチングも楽しめる。 カナダのエコツアーの案内によると船を使ったクルーズは、「セント・ジョーンズから車で南へわずか40分という近さにある。海鳥の保護地区にも指定されているので、バードウオッチャーにもとても人気があるクルーズ。ここでは、かわいらしい州のマスコット「パフィン(ニシツノメドリ)」が多く生息しており、愛嬌のある動きで観光客の人気者になっている。ホエール・ウオッチングは約2時間半。波止場にはレストランやお土産店もあり、観光客がゆっくりと時間をすごせるようになっている」ということになる。 さらに「ニューファンドランドは、世界有数の海鳥の生息地としても知られている。ホエール・ウオッチングや氷山のクルーズの最中でも、海岸線のハイキングコースでも、いたるところでたくさんの海鳥達に出会うとことができる」とあり、夏はパフィン、それ以外の季節はホエール・ウオッチング、春は氷山クルーズが楽しめるようだ。 雨上がり夕方のウィトレス・ベイ。何か幻想的な景観となった。 つづく |