昨年(2009年3月)そして今年(2010年2月)、ナチス・ドイツやソ連によるポーランド、バルト3国の占拠、強制収容、虐殺に関連し現地調査を行った。
下はポーランドのアウシュビッツ強制収容所、リトアニアのヴィリニュスのKGB刑務所、リトアニアのカウナスの第九要塞で出会ったネコたちである。
いずれもマイナスの厳寒地、そしていずれも多くのユダヤ人や現地のひとびとが殺戮されたことに関連する博物館となっている場所だ。なぜ、ネコちゃんが出迎えてくれたり、見送ってくれたのか、その理由は分からない。
しかし、世界史で世界中の国民を戦慄させたナチスドイツ(ヒットラー)やソ連KGB(スターリン)による歴史上最大、最悪の殺戮と悲惨が同居した場所に、あいらしく元気なネコがいたことに、いくらか安堵した。
下の写真はいずれも、関連する論考から転載したものである。
■ポーランド・アイシュビッツ強制収容所博物館でネコのお出迎え
2009年3月
ところで、このゲートをくぐった直後、下の写真にようにかわいいネコに出会った。 ネコちゃん自らが私たちに寄ってきた。しかも犬のようにチンチンしながら寄ってきた。これには本当にびっくり。
撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.3.10
アウシュビッツ強制収容所は現在、博物館となっており、見学客用のレストランがある。ネコはおそらく毎日そこからエサをもらっているのだろう。
ネコ好きの私もおもわず写真の通りのありさま。
何しろこのネコ、ひとなつこい。
撮影:池田こみち Nikon Cool Pix S10 2009.3.10
数ある世界史のなかでも突出して悲惨な人間、人権破壊の場となったアウシュビッツの現場で、こんな平和な一面があったことに、私たちはしばしホットとした。
撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.3.10
アウシュビッツのネコちゃんは一通り、私たちを歓迎すると、さっさとゲートの方にいってしまった(笑い)。
収容所に入った後、ゲート側を見たところ。世界各国から多くのひとびとが朝から詰めかけている。右側にあるのが監視塔。
撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix S10 2009.3.10
■リトアニア・ヴィリニュスのホテルの駐車場にいたネコ
2010年2月
ヴィリニュスのホテルの駐車場にいた黒いネコ
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
■リトアニア・ヴィリニュスにあるKGB博物館のネコ
2010年2月
一通り視察を終え、博物館の外に出たら、どこからともなく黒いネコが寄ってきた。
昨年のポーランドのアウシュビッツ博物館では入り口付近でネコが寄ってきたが、これにはびっくり! リトアニアでは、寒がりのネコが堂々と雪の上を歩いている。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
h撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
■カウナス第九要塞のネコたち
2010年2月
昨年は3月中旬に、ナチスドイツがユダヤ人を大量虐殺したアウシュビッツ、ビルケナウ、マイダネクなどの現場を視察、調査した。そのときも厳寒のポーランドのなかで強制連行され、強制収容され、殺害されていったひとびとの心のうちを察したものだったが、ここバルト三国の寒さはポーランドに比べ5度から15度も寒い。その中で理不尽に裸にされ殺害されていったひとびとの悲しみや苦しみはさぞかし大きな物であったと思う。
ところで、第九要塞の展示館を一通り視察後、施設の出口でKGB博物館同様に、雪の中ネコが池田さんに寄ってきた。
マイナス6度Cの雪の中で!!
リトアニア・カウナスにあるナチスドイツが使っていた。第九要塞にて。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
リトアニアのネコはシロクマみたいに寒さにつよいのかなぁと思う!
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
第九要塞の見送りネコ
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
2匹のネコに見送られカウナスの第九要塞を出る青山貞一
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010