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第3回 アマルフィ海岸自治体の持続可能性基礎調査 2013-6
A Survey on Sustainability of Costiera Amalfitana Comune

初夏のアマルフィ海岸を行く
 6日目

早朝の散歩 - 手工芸品見学2-1

    青山貞一・池田こみち  2013年6月14日
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 2013年アマルフィ海岸現地視察調査報告<125本 全体メニュー>

    
アマルフィの位置 ラヴェッロの紋章 イタリア国旗


◆ラヴェッロ、早朝の散歩2-1

 ラヴェッロに到着した日の翌朝、早朝に起きたのでルフォーロ邸まで散歩しましたが、さらにその翌日の朝もルフォーロ邸まで散歩することにしました。

 経路は行きは昨日の散歩と同じです。下のグーグルマップの点線は、B&B(赤い目玉)からラヴェッロの中心地まで行きました。

 B&Bへの帰りは途中まで灰色のルートの右側の道路を通りました。

 この道路には、ラヴェッロやヴィエトリ・スル・マーレで造っている陶芸品、ヴェネチアのムラーノで造っているガラス細工品のお土産品が売られている道路沿いの小さなお店に展示、販売されていました。


出典:グーグルマップ

 ラヴェッロ大聖堂がある広場近くには、カメオ細工の工場とお店があります。下はそのお店ですが、早朝なのでシャッターが閉まっていました。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S10  2013-6


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S10  2013-6

◆カメオとは

 カメオは瑪瑙、大理石、貝殻などに浮き彫りを施した装飾品・工芸品を意味します。

 古代ギリシャで発達した技法で、カメオもしくはインタリオを施した宝石を指輪にはめ、印章代わりに使用していたと考えられています。

 古代より装飾品として愛され、古くはローマ時代のものも発掘されています。近年ではイタリアなどの国で工芸品として貝殻に彫り出したシェルカメオが、装飾品として珍重されています。


これはナポリの珊瑚・カメオ宝石博物館に所蔵されている
1925年に造られたカメオ
Cameo carved on Cassis madagascariensis by Ascione manufacture,
1925, Naples, Coral and Cameo Jewellery Museum Ascione


これはストーンカメオ


手作りカメオ
Cameo, handmade shell (Cassis madascarensis) , Modula Gioielli

 溶岩に掘り出したラーヴァカメオより、ストーンカメオに高価なものが多いようです。カメオに彫られた人物像をさらにダイヤモンド、ルビーなどで装飾したものは、カメオ・アビレと呼ばれています。

 彫りの高さや、石の層の色の出方なども重要視されていますが、鑑賞のポイントとなるのは、やはり彫りの出来となります。また、シェルカメオで一般的に言われている、巻き貝の左右の向きはあまり重要ではありません。

 現在のシェルカメオは、南イタリアのナポリ近郊の港町、トーレ・デル・グレコで製作されており、多くのカメオ彫刻家がそれぞれの特性などを生かし、現代アートカメオを製作しています。

出典:Wikipedia

 下はカメオ・ショップのウインドウに飾られていたヒラリー・クリントンがラヴェッロのルフォーロ邸に来たときの写真です。右下にハープを模したカメオの飾りものがあります。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S10  2013-6

 下は2008年の冬、ラヴェッロに来たときに撮影したウインドウの内部です。上の写真とともにカメオの製品が並んでいました。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2008-2

 ちなみに、以下は池田が以前購入したカメオのブローチと指輪です。なかなか素晴らしいです。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 


つづく