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島根原発事故時シミュレーション

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青山貞一
 鷹取敦
環境総合研究所(東京都目黒区)

June 3 2012
独立系メディア「今日のコラム」

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 当初予定より早めに、島根原発の事故時シミュレーションを独立系メディアに公開しました。西風から東風まで9ケースを一挙公開します。

◆青山貞一・鷹取敦:原発事故の影響範囲推定 J島根原発(島根県)
 http://eritokyo.jp/independent/aoyama-3d011.htm

 周知のように、島根原発事故時には、原発から10km足らずの距離にある県庁所在地 松江市が北風系で非常に高濃度となります。


島根原発と松江市の位置関係
出典:グーグルマップ

 県庁所在地でこれほど原発から近い都市は他にはありません。約20万人の都市が、原発から10kmの距離にあると言うことは、福島原発事故時でいえば、大熊町、双葉町、富岡町など、原発直近でいわゆる警戒区域に松江市がすっぽり含まれることになります。

 したがって、もし、福島原発で事故が起きた場合には、松江市全体が警戒区域となる可能性が非常に高く、約20万人の市民全員が市外に避難することになります。


出典:朝日新聞

 しかも通常、風向は1時間単位と言うより、場合によっては10分単位で変わる可能性がありますが、北風系の場合、海側に避難するわけには行かないので、大混乱に陥る可能性がないとはいえません。

 また原発から東に約33kmの距離にある鳥取県の米子市(約14万8千人)も北西系の風のとき濃度が高くなります。福島原発事故時でいえば、緊急時避難準備地区及び計画的避難区域に相当します。これらの地域は、警戒区域よりは汚染濃度は低いものの、飯舘村のように地形と気象(風向、風速、降雨)によっては非常に高濃度となります。

 その他、日本海沿いの出雲、大田、江津、浜田の諸都市は、東風系、また倉吉など鳥取県内の日本海沿いの諸都市は、西風系の場合、影響を受けます。

 しかも北西(NE)、西(W)の風向のシミュレーションで分かるように、海沿いを進む場合は、プリュームが安定しており高い濃度で細長く先に行っても濃度が落ちません。黄色が益田まで行っていることが分かります。

 いずれにせよ、島根原発は10km県内に20万都市があり、また海、中海、宍道湖などがあるため避難経路が限定されるので関連自治体は脱原発を徹底するとともに、UPZ/EPAを本気で策定し避難訓練をしっかりしておくことが問われます。