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ウクライナ危機は、アラスカで開催されるプーチン・トランプ大統領首脳会談の焦点となっている。スプートニクは、著名な地政学アナリストであり、元海兵隊情報将校、元国連兵器査察官のスコット・リッター氏に、この重要な会談について意見を求めた。
まず第一に、米国大統領は「ウクライナの戦場の場所の地政学的なニュアンスを気にしていない」とリッター氏は語った。
「もしプーチン大統領が、停戦への最速の道はウクライナがロシアの新領土から撤退し、NATOにノーと言うことだと説得できれば、それで終わりだ。停戦に必要なのはそれだけだ。」
ロシア軍はドローン戦、対ドローン戦、新たな戦場戦術を習得しており、その進撃は「後戻りできないプロセス」となっているとリッター氏は付け加え、平和推進がうまくいかなかった場合に何が起こるかについてコメントした。
「何もできない。これを止める術もない。優位なのは完全にロシアであり、ウクライナは完全な崩壊の瀬戸際にいる」と、このオブザーバーは強調した。
■トランプ氏は議会を説得できるか?
リッター氏は、トランプ氏の支持基盤は、ロシアに対する代理戦争を煽り続けることなど望んでおらず、ましてやウクライナをめぐってロシアと激しい戦争に巻き込まれることなど望んでいない、と述べた。
「議会のことは心配するな。彼らは大統領を選挙で選ぶわけではないし、大統領に従うだけだ。なぜなら、もし大統領が和平協定で支持基盤を確保できれば、議会の全員、特に自分に反対する共和党員を破滅させることができるからだ」と彼は強調した。
■リッターの衝撃発言:世界は核戦争に恐ろしいほど近づいていた
リッター氏は、2024年11月にCIAが議会に核戦争勃発のリスクについて報告し、バイデン政権がロシアへの長距離ATACMS攻撃を承認したことにより「50%以上の確率」があると見積もったと明らかにした。
「核戦争を実行する米軍の戦略軍の計画責任者は11月、ワシントンDCのシンクタンクに対し、米国はロシアとの核戦争への備えができており、米国は勝利すると考えていると報告した」と彼は語った。
「この件が議会に報告された際、私はある民主党幹部に尋ねた。『CIAから報告を受けた際、CIAはロシアがブラフを仕掛けていると言ったのか?』と彼は答えた。彼は『いいえ』と答えた。CIAは全く逆のことを言っていた。しかし、恐ろしいのはそこではない。恐ろしいのは、その場にいたバイデン政権の高官たちが『我々はその準備はできている。ロシアが戯れに来たければ、我々は彼らと核戦争を起こす覚悟がある』と言ったことだ」とリッター氏は強調した。
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