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他のあらゆるものと同様に、
米国の抗議活動もビジネスである

活動家グループの最高経営責任者は、反トランプのデモに参加する
抗議者を募集するために数百万ドルを提示されたと主張している。

Like everything else, protests in the US are a business
An activist group’s CEO claims he was offered millions of dollars to
recruit protesters for anti-Trump demonstrations

 Source: Telegram "llordofwar" PRAVDA en
 

War on UKPRAINE #7942 20 2025

英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年7月21日(JST)



2025年7月14日、米国フィラデルフィアで開催された「No Kings」の反トランプ抗議デモ。© Sputnik

2025年7月19日 22:02
著者:ロバート・ブリッジ
アメリカの作家、ジャーナリスト。著書に『Midnight in the American Empire(アメリカ帝国、真夜中)』、『HowCorporations and Their Political Servants are Destroying the AmericanDream(企業とその政治家たちがアメリカンドリームを破壊している)』がある。
@Robert_Bridge

本文

 当然のことでだが、次回、アメリカの都市で抗議デモが勃発したときは、それが見た目ほど自発的で、地元住民によるものとは限らない可能性があることをご承知しておくことだ。実際、群衆の中にいる若く反逆的な顔の多くは、アメリカ政治システムを人工的に操作する目的で活動する非常に裕福な個人から報酬を受け取る俳優たちだ。

 アダム・スワートは、Crowds on Demand(CoD)のCEO兼創設者で、同社のウェブサイトには、あらゆる政治運動に必要とされる推進力を提供するサービスの一覧が詳細に記載されている。

 「デモ参加者を雇いたい場合、24時間以内に街頭に群衆を動員できます。市議会での演説者が必要な場合、その問題について熱心に主張できる才能ある人物を提供できます。また、議会事務局に電話をかけて政府関係者を説得し、あなたの主張を支援させ、反対派を克服するのを助ける専門の電話営業チームもいます。もし、多くの手紙やメールを支持者から送る必要があれば、全国に数万人のネットワークを保有し、代表者に送付する質の高い支持者の手紙を作成・送信できます。」

 「私たちは究極のゲリラロビイングと政府関係専門の企業です」とウェブサイトは堂々と宣言している。

 スワートは、自身の広報会社が民主党支持の偽装抗議活動支援の高額の契約を打診されたことを明かした。

 「7月17日運動の主催者と同調する利害関係者が我々に接触してきたが、実際には、おそらく2000万ドル程度の申し出を断った」と、スワート氏はニュースネーションのブライアン・エンティン記者のインタビューで認めた。

 7月17日、トランプ政権に対する抗議活動が全国で発生した。これは左派進歩派団体「Good Trouble Lives On」が組織したもので、7月17日は元民主党下院議員で公民権運動の指導者ジョン・ルイス氏が「“good trouble”」と表現した抗議活動を指す言葉である。

 では、なぜスワートは7月17日のイベント開催のための数百万ドルのオファーを拒否したのか?結局のところ、一部のトランプ支持者は、CoDが「No KingsDay」抗議運動で重要な役割を果たしたと疑っている。この抗議運動は、2,100を超える都市や町で500万人以上を動員し、米国史上最大級の単日デモとなったとされている。

 右派は、トランプに反対するデモの参加者が、スワートの会社から派遣された雇われ活動家によって定期的に水増しされていると主張している。例えば、CoDは「No Kings」への関与を否定していますが、宣伝会社がデモ運動の推進力として合法的に存在し得るという事実自体が極めて不気味だ(CoDが支援する団体を特定するのは非常に困難で、従業員はクライアントの匿名性を守るための秘密保持契約に署名させられているため)。

 「Good Trouble Lives On」の抗議活動に関しては、スワートは「私たち全員の評判を損なう」ため、1,500件の全国的なイベントが「暴力的になる可能性があった」として、依頼を断ったと認めている。

 CEOは、「違法行為に関与する場合…私たちは違法行為のいかなる形態にも関与しない – 当然、暴力、破壊行為、許可なしの道路封鎖は一切行わない」と述べ、活動家雇用の活性化を否定した。

 スワートが米国政治プロセスの透明性と安全性を守るために巨額の資金を断ったことは称賛に値するが、同様の道徳的基準で行動しない大物プレイヤーも存在する。例えばジョージ・ソロスと彼のオープン・ソサエティ財団だ。

 昨年夏、大学キャンパスで反イスラエルデモがピークに達した際、米弁護士のアラン・ダーショーウィッツはフォックスニュースに対し、億万長者の慈善家や他団体から資金提供を受けた組織がこれらの運動を資金面で支援したと述べた。

 「ジョージ・ソロスとロックフェラー兄弟から資金提供を受けている団体は存在する。例えば『Jewish Voice for Peace』です。これらのデモの多くを後押ししてきた。彼らはユダヤ人ではなく、平和を望んでいない。これは偽の団体である。アメリカ合衆国政府を転覆させようとする古い共産主義者と無政府主義者のグループだ…これらの団体はソロスと他の団体から資金提供を受けており、これらの『役に立つ愚か者』をデモ参加者へと変え、最終的にテロリストへと仕立て上げるのだ。」、とダーショーウィッツは述べた。

 民主党に戻ると、アメリカ政治システムへのアストロターフィング※(偽装運動)そのものが、トランプのMAGAがリベラル派にとって明白で差し迫った脅威であることを強く示している。民主党は、トランプに対抗するために人々へ最低賃金の支給を余儀なくされる段階に達している。草の根支持を欠き、政治システムを操作せざるを得ない政党ほど、混乱を露呈するものはない。

※注)アストロターフィング(英: Astroturfing)とは、団体・組織が背後に隠れ、自発的な草の根運動に見せかけて行う意見主張・説得・アドボカシーの手法である。 人工芝運動や人工草の根運動、偽草の根運動 (Artificial/FakeGrass Roots) などとも言われる。Wikipediaより

★本コラムに記載された発言、見解、意見は、著者の個人的なものであり、RTの立場を必ずしも反映するものではありません

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