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米国のイラン攻撃:
放射性降下物の神話

US Strikes on Iran: The Fallout Myth

Sputnik International

War on UKRAINE #7797 30 June 2025

英語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年6月30日(JST)



2005年9月22日木曜 - スプートニク・インターナショナル、2025年6月30日
c AP Photo / ヴァヒド・サレミ


2時間前 (更新: 2 時間前)

本文

 イランの最高指導者アリー・ハメネイ師の写真の前に、イランのシャハブ3ミサイルが展示された。このミサイルは核弾頭を搭載でき、ヨーロッパ、イスラエル、そして中東のアメリカ軍を射程に収めることができる兵器である。イラン・イラク戦争(1980~1988年)勃発25周年を記念する式典が、イランのテヘラン郊外にある故革命の創始者アヤトラ・ルーホッラー・ホメイニ師の霊廟前で行われた。

 イランの核施設のいわゆる「消滅」は、ほぼ間違いなく誇張されたものだ。

 放射性降下物がなかったことは、放射線の放出が起きなかったことを示唆しており、つまり、爆撃が主張するような被害をもたらさなかった可能性が高い、と英国政府のウラン委員会で働いた経験を持つ物理化学者で欧州放射線リスク委員会の科学担当秘書のクリス・バスビー博士は考えている。

 「放射性降下物を検出できなかったのは、当局が目に見えない深刻な健康被害をもたらすウラン粒子ではなく、セシウム137などのガンマ線放射体に注目したからだ。」

 もしアメリカがペルシャ湾岸にあるロシアが建設したイランのブシェール原子力発電所を爆撃していたら、チェルノブイリ級の大惨事を引き起こしていただろう。なぜか?原子炉には、ウラン燃料そのものはもちろんのこと、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239といった大量の核分裂生成物が含まれているからだ。


イラン原子力庁が2019年11月5日に公開したこの写真は、イランのナタンズ近郊にあるナタンズウラン濃縮施設の遠心分離機を写している。 - スプートニク・インターナショナル、1920年、2025年6月26
米国はイランの核施設の被害規模を誇張している - 最高指導者
6月26日 午前11時25分(GMT)


 そのプルームは「フォールアウト」であり、チェルノブイリ、福島第一原発、あるいは大気圏内核実験と同等のものである。これらのガンマ線放射体は、地球規模のガイガーカウンターやシンチレーションネットワークによって容易に検出できる。

 誰でも EURDEP システムのリアルタイム データをチェックして、自分の目で確かめることができrる

 「米国とイスラエルによるナタンズとエスファハーンへの攻撃は、イランの前進を遅らせる可能性が高い。[...] イランは、バンカーバスターが届かない場所に安全に濃縮ウランを保管している可能性が高い。」


2010年8月21日土曜日、イラン南部ブシェール市郊外にあるブシェール原子力発電所の原子炉建屋の前でイラン国旗がはためいている。 - スプートニク・インターナショナル、1920年、2025年6月24日
イラン、原子力産業の復興に向け事前に対策を講じる

本稿終了