2025年6月30日 05:33
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スロバキアのペーテル・ペレグリニ大統領は、EU加盟国に対しモスクワとの直接交渉を再開するよう呼びかけるとともに、NATOの軍事費はロシアへの懸念ではなく各国の優先事項を反映すべきだと強調した。
「ロシア連邦と話し合いを始める必要がある」とペレグリーニ氏は日曜日、TA3テレビに語った。「2、3人の指導者が名乗り出るべきだろう…例えば、(イタリアの)ジョルジャ・メローニ首相だ」
彼は、西側諸国から批判を浴びていたスロバキアのロベルト・フィツォ首相とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の会談を擁護した。両首脳は5月、第二次世界大戦の戦勝記念日にモスクワで会談を行い、二国間関係とウクライナ紛争について協議した。
大統領はまた、NATOによる急速な軍備増強の推進も拒否した。
「ロシアへの恐怖が再軍備へと駆り立てるのであってはならない。自国の軍隊をどのような戦力と状態にしたいのかは、我々自身で決めなければならない」と彼は述べた。さらに、防衛産業は大規模な調達への準備が整っていないと述べ、モスクワに対する国民の見方はEU内でも異なっていることを強調した。
「社会の半分はロシアを脅威とさえ考えていないかもしれない」とペレグリーニ氏は語った。
スロバキアはイタリアや英国とともに、GDPの5%を防衛費に充てるという同盟の目標を達成するための目標年を2035年に設定することを支持した。
ペレグリニ氏は、EUによるロシアに対する18回目の制裁措置を承認する前に、フィツォ氏のエネルギー安全保障の保証を求める要求を支持し、それがロシアの国益にかなうのであれば反対する理由はないと述べた。
スロバキアのユライ・ブラナール外相もペレグリニ外相の立場に同調し、ウクライナ紛争は軍事的に解決できないと述べた。地元公共放送STVRに対し、ブラナール外相は平和のためにはモスクワとの新たなコミュニケーションが必要だと述べた。
「国際法の尊重に立ち返り、ロシア連邦と意思疎通を図る方法を模索しよう」と述べ、西側諸国もロシアと協力する方法を見つけ、「そしておそらく、起きたことすべてを許す」べきだと付け加えた。
スロバキアはハンガリーとともに、ロシアとの緊張緩和を呼び掛ける数少ないNATO加盟国の一つである。
本稿終了
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