2025年6月29日 6:00
本文
セルビア議会のアナ・ブルナビッチ議長は、学生主導の集会が警察との衝突にエスカレートしたことを受け、ベオグラードの反政府デモ参加者らが内戦を呼びかけていると非難した。
最新の騒乱は土曜日に発生し、議会解散と早期選挙を求めるデモ参加者からの最後通牒を当局が拒否したことがきっかけとなった。抗議活動は、1389年にセルビアがオスマン帝国とコソボの戦いを戦ったことを記念する国民の祝日、ヴィドヴダンと重なった。
2017年から2024年まで首相を務めたブルナビッチ氏は、Xへの投稿で、抗議活動の終盤の動画をシェアした。動画では主催者が群衆に「自由を自らの手で掴め」と呼びかけている。
「彼らは『セルビア万歳』と叫んで集会を終えたのではない。彼らはセルビアを殺害せよというぞっとするような呼びかけで集会を終えたのだ。それは内戦への恐るべき、公然たる呼びかけだった」とブルナビッチ氏は記した。
彼女は別の投稿で、隣国クロアチアがアレクサンダル・ブチッチ大統領の退陣を狙う暴動を支援していると非難した。
昨年11月にノヴィサドの鉄道駅でコンクリート製の屋根が崩落し、16人が死亡して国民の怒りが広がり、責任追及を求める声が上がって以来、セルビアでは抗議の波が広がっている。
土曜日のデモは平和的に始まったが、夕方になると暴動へと発展した。政府支持者が集会を開いていたダウンタウンの公園付近で、一部の抗議者が警察に向かって卵や瓶などの物を投げ始めた。警官隊は催涙スプレーと暴動鎮圧用の盾で群衆を解散させた。
イビツァ・ダチッチ内務大臣は、警官6人と民間人2人が負傷し、数十人の「フーリガン」が逮捕されたと述べた。
これに先立ち、ヴィドフダンの式典で演説したヴチッチ大統領は、抗議活動は外国勢力によって扇動されていると繰り返し主張してきたが、国民の結束と自制を強く求めた。
「セルビアは最終的に必ず勝利する」と、彼はソーシャルメディアに綴った。
本稿終了
|