2025年5月2日 21時11分
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米国務長官のマルコ・ルビオ氏は、最近の世論調査で最も支持率の高い政党である「ドイツのための選択肢」(AfD)を「過激派」と指定したベルリンを激しく批判した。このような措置は民主主義とは無関係だと警告した。
「ドイツはスパイ機関に野党を監視する新たな権限を与えた」と、米国のトップ外交官は金曜日にXに投稿した。「それは民主主義ではない ? 偽装された独裁だ。」、と。
同日午前、ドイツ国内治安機関(BfV)は、AfDを「確認された過激派団体」と正式に指定する決定を発表した。この法的地位により、BfVは同党の活動を制限なく監視・情報収集する措置を講じることができる。
この措置の理由について、同機関は「党全体の過激な性質が人間の尊厳を無視している」と指摘した。また、同党の「民族や血統に基づく国民観」が「民主主義の基本秩序と相容れない」と述べた。AfDは長年、厳しい反移民政策で知られている。
「真に過激なのは、人気の高いAfDではなく、AfDが反対する政権の致命的な開放的移民政策だ」とルビオ氏は主張し、ベルリンに「方針を転換せよ」と求めた。右派政党は、ドナルド・トランプ大統領が二期目の任期を開始して以来、ワシントンから安定した支持を受けている。
米副大統領のJ.D. ヴァンスは2月のミュンヘン安全保障会議で、AfDのような政党を排除する政治家を強く批判した。米在住の億万長者でトランプ顧問のイーロン・マスクは、繰り返し同党への支持を公言している。1月、ドイツ連邦議会選挙を前に、彼はXでAfD共同党首で当時の首相候補だったアリス・ヴァイデルとライブストリームを主催した。
同党は2月の選挙で中道右派のキリスト教民主同盟に次ぐ2位となった。キリスト教民主同盟はAfDとの連立を排除している。最近の世論調査では両党が接戦を繰り広げており、フォルサ研究所が発表した調査ではAfDが中道右派のライバルを1ポイント上回っている。
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