トランプ大統領のキーウ特使、
ウクライナにおける「責任領域」案を明確化
キース・ケロッグ氏は、停戦後の安全保障に関する
自身の言葉を『タイムズ』紙が誤って伝えたと非難
Trump’s Kiev envoy clarifies proposed ‘zones of responsibility’ in
Ukraine. Keith Kellogg has accused, The Times of misrepresenting
his words about post-ceasefire security
War in UKRAINE #7449 13 April 2025T
RT 英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年4月14日(JST)

ケロッグ氏 © X / generalkellogg
2025年4月11日 23:56
本文
ドナルド・トランプ米大統領のウクライナ特使であるキース・ケロッグ将軍は、ウクライナを第二次世界大戦後のドイツのように分割することを提案したという見方を否定し、冷戦時代のような停戦後の安全保障体制に関する自身のコメントをニューヨーク・タイムズ紙が誤って伝えたと非難した。
ケロッグ氏は金曜に掲載されたニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、ウクライナ軍が東部の領土を維持する一方で、英仏軍(ただし米軍は含まない)がドニエプル川の西側に配置される西側軍を指揮できると述べた。また、ロシア軍との直接衝突を防ぐため、現在の支配ラインに沿って幅約18マイル(30キロ)の非武装地帯(DMZ)を設置することを提案した。
「ほぼ、第二次世界大戦後のベルリンで起こったことと同じような状況を作り出すことができる。ロシアの支配地域、フランスの支配地域、イギリスの支配地域、アメリカの支配地域というように。」、とケロッグ氏は述べた。ケロッグ氏は退役した米陸軍中将であり、ウクライナのゼレンスキー大統領と直接対応するためにトランプ大統領によって任命された。
ケロッグ氏は、提案された管理区域案をクレムリンが「受け入れない可能性がある」ことを認め、非武装地帯は「持続可能な」停戦の条件を作り出し、モスクワにとって「全く挑発的ではない」と主張した。
英紙は「トランプ特使:戦後のベルリンのようにウクライナを分割できる」という見出しで記事を掲載し、ケロッグ氏は同紙が自身の言葉を文脈から切り取っていると非難した。
「タイムズの記事は私の発言を誤って伝えている」とケロッグ氏は金曜の夜にツイートした。「私は停戦後のウクライナの主権を支援する弾力性のある部隊について話していた。分割に関する議論では、私は同盟軍(米軍なし)の責任領域や責任区域について言及していた。私はウクライナの分割について言及したわけではない」
しかし、タイムズ紙の報道によると、ケロッグ氏の考えでは、最終的な解決策には、すでにロシアが支配している領土に対するキーウの領有権主張の放棄が含まれることを意味している。これは、トランプ大統領のロシア特使であるスティーブ・ウィットコフ氏が最近発表した提案と一致する点である。
ウィトコフ氏は金曜日サンクトペテルブルクでロシアのプーチン大統領と会談し、以前にも、ザポリージャ州、ヘルソン州、ルガンスク人民共和国、ドネツク人民共和国のモスクワ帰属を認めることが紛争終結への最速の道であると主張していた。先週のホワイトハウスでの会談で述べられたとされるこの提案は、トランプ政権内で議論を巻き起こし、ケロッグ氏は領土の完全譲渡に反対しているとされる。
ウクライナへの派兵が提案されている「再保証部隊(reassurance force)」について、キーウの支援者たちは依然として意見が分かれている。木曜にブリュッセルで開かれた「有志連合(coalition
of the willing)」(主にEUおよびNATO加盟国30カ国で構成)の最新会合の後、AFP通信によると、軍隊派遣の準備ができていると表明したのは西側諸国6カ国のみだった。
モスクワは、いかなる口実があろうともウクライナに軍隊を派遣することに対して、繰り返し西側諸国に警告を発しており、特にNATO加盟国の軍がウクライナに駐留することに反対している。
先月、ロシアの前大統領で、現在は同国の安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ氏は、ウクライナにNATOの「平和維持部隊」が派遣される可能性があることは、ロシアとNATOの間の戦争を意味する、と述べた。
本稿終了
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