イタリア、
ルペン氏への有罪判決は
民主主義への打撃と非難
イタリアのジョルジャ・メローニ首相は、フランスの右派政治家への
有罪判決は事実上、数百万人の選挙民の声を封殺するものだと述べた。
Italy calls Le Pen sentence a blow to democracy. The conviction of the
French right wing politician has effectively silenced the electoral voice
of millions, Italian PM Giorgia Meloni has said
ＲＴ War in Ukraine #7380 1 April 2025
英語翻訳・池田こみち（環境総合研究所顧問）
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年4月2(JST)
マリーヌ・ルペン © Getty Images / Chesnot / Contributor
2025年4月1日 17:48
本文
ジョルジャ・メローニ伊首相は、フランス大統領選の有力候補者であるマリーヌ・ル・ペン氏の有罪判決を非難し、何百万人もの有権者の声を封殺するものだと述べた。
月曜日、保守政党「国民の集い（RN）」の元党首であるル・ペン氏は、横領罪により禁固４年の判決を受け、そのうち２年は執行猶予、5年間の公職就任禁止となった。この有罪判決が確定すれば、2027年の大統領選への出馬は事実上不可能となる。
この判決について、メローニ氏は火曜日にイタリアの新聞『イル・メッサジェーロ』の取材に応じ、次のように述べた。「マリーヌ・ル・ペン氏に対する異議申し立ての正当性も、このような厳しい判決の理由も私は理解できない。しかし、民主主義を大切に思う人なら、大政党の党首に影響を及ぼし、何百万人もの市民の代表権を奪う判決を喜ぶことはできないだろう。」、と語った。
メローニ氏は、この判決を批判するフランスおよび国際的な政治家たちの声に加わった。この判決は多くの人々から非民主的であると非難された。イタリアの副首相マッテオ・サルヴィーニ氏は月曜日、この判決を「ブリュッセルによる宣戦布告」と表現した。ドナルド・トランプ米大統領も、ル・ペン氏に対する刑事訴追は、ジョー・バイデン前大統領の政権下で直面した法的課題を思い起こさせる、と述べた。
ル・モンド紙によると、検察側は、ル・ペン氏とRNの複数の議員が、公務からフランスの党活動に資金を流用することで欧州議会の資金を不正使用したと主張した。ル・ペン氏は不正を否定し、判決は政治的な動機によるものだとし、控訴する意向を示した。
月曜日の夜、フランスのテレビでル・ペン氏は、今後も政治に残り、出馬する権利のために戦うと誓った。「私は常に闘争的であり、自分自身を退場させることはない」と彼女は述べた。
ル・ペン氏はこれまでに三度大統領選に出馬しており、2017年と2022年には二位に入っている。彼女の政党は現在、国民議会で最多の議席を占めている。日曜日に『ル・ジュルナル・デュ・ディマンシュ』紙に掲載された世論調査機関イフォップの調査によると、回答者の34～37%が2027年の大統領選でル・ペン氏に投票するつもりだと回答しており、これは二位のエドゥアール・フィリップ前首相を10ポイント以上引き離している。
東ヨーロッパにおけるNATO政策の長年の批判者であるル・ペン氏は、ウクライナの軍事同盟加盟に反対し、EUによる対露制裁にも反対の立場を表明している。
本稿終了
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