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米国務省、ルペン氏有罪判決に反応
フランスの保守政治家、2027年
の大統領選への出馬禁止に

US State Department reacts to Le Pen conviction. The French conservative politician has been barred from the 2027 presidential race
RT War in Ukraine #7375 31 March 2025

英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年4月2(JST)


2024年5月24日、フランス・アナン・ボーモンでの選挙イベントでのマリーヌ・ルペン。
© Christian Liewig / Corbis / Getty Images


2025年3月31日 23:16 

本文

 米国は、横領罪で有罪判決を受け、大統領選への出馬が禁じられたフランスの保守系政治家マリーヌ・ル・ペン氏に下された実刑判決を非難した。

 月曜、パリの裁判所は国民戦線(RN)の元党首であるルペン氏に禁固4年(うち2年は執行猶予)を言い渡し、5年間の公職就任禁止を命じた。この判決が覆されない場合、2027年の大統領選への出馬は事実上不可能となる。

 検察側は、ルペン氏が欧州議会議員在任中に、補佐官の給与として支給されたEU資金を不正に流用したと主張した。

 フランスのル・モンド紙によると、検察官は法廷で、ルペン氏とその他の国民戦線(RN)の政治家たちが、その資金をフランスの党活動の資金に流用したと主張した。ルペン氏はこの判決を政治的な動機によるものと評し、控訴する意向を示した。

 米国務省のタミー・ブルース報道官は、フランスのこの事件と、バイデン政権下におけるドナルド・トランプ大統領の刑事訴追との類似点を指摘した。

 「我々は西洋として、民主主義の価値について語るだけでなく、もっと行動を起こさなければならない。我々はそれを実践しなければならない。」、とブルース氏は述べた。

 「政治プロセスからの人々の排除は、特に懸念すべきことだ。なぜなら、ここ米国では、トランプ大統領に対して攻撃的で腐敗した法戦が仕掛けられているからである。我々は、誰もが公共の場で意見を述べ、同意するもしないも自由である権利を支持する。」、と彼女は付け加えた。

 ブルースは、J.Dヴァンス副大統領が二月にミュンヘン安全保障会議で行った演説のなかで、ドイツやその他の欧州の同盟国は、政治競争を制限しようとしているとして非難し、以下のように主張したことに言及した。

 
ヴァンス氏は「民主主義は、国民の声が重要であるという神聖な原則に基づいている。障壁を設ける余地はない。原則を守るか、守らないかだ。」と述べたのだ。

 
RN党首のジョーダン・バルデラ氏は、当局がルペン氏を2027年の選挙から排除しようとしていると非難した。「当局は数百万人の有権者から選択の自由を奪っているのだ。」、と彼は指摘した。

 ルペン氏は三度大統領選に立候補し、2017年と2022年には第二位となった。


本稿終了


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