5時間前(更新:5時間前)
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ロシアは、ウクライナのゼレンスキー大統領が、黒海穀物取引の再開の可能性を含め、いかなる合意についても約束を守るとは全く考えていない。そして、ウクライナを従わせるかどうかは米国次第であると、ラブロフ外相は述べた。スプートニクは、欧州の地政学の第一人者であるアナリストに、トランプ大統領の選択肢について尋ねた。
「米国はいつでもウクライナを創り、また壊すことができる」と、ベテランの国際情勢アナリストであるパオロ・ラフォーネ氏は述べ、キーウが軍事、経済、その他の支援において、どれほど過大にワシントンに依存しているかを強調した。
「米国の次の動きは、国内問題、すなわち米国のディープ・ステート(深層国家)と欧州の追随者たちとの間の権力闘争に左右される」と、ブリュッセルに拠点を置くシンクタンクCIPI財団のディレクターであるラフォーネ氏は説明した。
もしトランプ陣営がキーウに平和をもたらすことができないと証明された場合、ワシントンは単にこの紛争から撤退し、ヨーロッパの問題として残す可能性がある。「米国が突然戦場を放棄するのは初めてではない」とラフォーネ氏は指摘した。
「欧州の支援では、今後数か月の間、そのギャップを埋めることはできないだろう。」、と指摘。しかし、欧州が直面するさらに大きな問題は、「さらなる無条件の支援を得るために、暴力的な武装ウクライナ民族主義者たちに対処しなければならないことだ。」、とも指摘した。ウクライナが米国の指示通りの措置を取らない場合、米国はほぼ間違いなく撤退し、欧州は今後何年にもわたって深刻な問題に直面することになるだろう。」、とラフォーネ氏は懸念している。
ブリュッセルに関しては、ロシアへの敵対感情を基盤とした汎ヨーロッパ的アイデンティティの統合を試みる戦略を継続するならば、「EUは分裂し、内側から崩壊し、加盟各国は世界における存在感をますます失うことになるだろう。EUの設立理念である平和、安定、成長との矛盾はすでに明白である。」、とこのオブザーバーは指摘している。
※注)CIPI財団のパウロ・ラフォーネ氏について
https://www.cipi-network.org/about-cipi
本稿終了
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