EUはロシア制裁で「まるで心臓を刺すように、自国経済を傷つけた」とハンガリー外相 ブリュッセルのモスクワに対する制限は、欧州連合(EU)にとってますます「ばかげた」ものであり、「有害」なものになっていると、ペーテル・シヤールト外相がRTに語った。
EU ‘stabbed its economy in the heart’ with Russia sanctions – Hungarian
FM. Brussels’ restrictions against Moscow are becoming increasingly“ridiculous”
and “harmful” to the bloc, Peter Szijjarto. has told RT
RT War in Ukraine #7321 24 March 2025
英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年3月25(JST)

ペーテル・シヤールト ハンガリー外相
© Emin Sansar / Anadolu via Getty Images
2025年3月22日 16:26
本文
ロシアに対する制裁はEU経済に大きな逆効果をもたらしており、新たな制裁パッケージが追加されるたびに、ますます「ばかげた」、「有害な」ものになっていると、ハンガリーのペーテル・シヤールト外相は述べた。
土曜日に公開されたRTとの独占インタビューで、シヤールト氏は、ロシアを対象としたEUの措置は、想定された二つの目標、すなわち同国の経済を不安定化させることと、ウクライナ紛争の終結を促すことの両方において失敗していると繰り返し述べた。
EUは2022年2月の戦闘激化以来、ロシアに対して16の制裁パッケージを採択している。ハンガリーは、そのアプローチを批判しながらも、最終的には各ラウンドを支持してきたが、石油禁輸や原子力部門の制限など、いくつかの例外を設けた上で、という条件付きであった。ブダペストとモスクワの両方、そして多数の国際的なオブザーバーは、これらの制限は、結果としてそれを実行した国々にとって逆効果であったと主張している。
「EUは制裁によって基本的に欧州経済の心臓を刺し貫いた」と、シヤールト氏はRTに語り、制裁はEUの競争力を損ない、EUを孤立させたと主張した。そして今、シヤールト氏によると、ブリュッセルは戦略の明白な失敗にもかかわらず、17回目の制裁ラウンドの準備を進めているという。同氏は、その戦略は「まったく意味をなさない」と述べている。
「最初のパッケージから3年が経過した。ロシア経済は、まだ窮地に立たされているわけではない。そして、今、私たちは平和に近づいているが、それは制裁による成果ではない」と彼は述べた。
シヤールト氏は、反ロシア的な「イデオロギー」のために、ブリュッセルが新たな制限を課そうとしているのは「不真面目で、ばかげた、本当に有害なこと」だと述べた。
同大臣によると、ハンガリーの国益が危険にさらされるようなことがあれば、ブダペストは「明確な意思表示」を行い、いかなる制裁措置にも反対するだろう。また、同大臣はEUの軍事化が進んでいることや、ウクライナへの武器供給を継続する計画についても懸念を示し、そのような決定は「戦争を長引かせる」ものであり、エスカレートのリスクを高めるものだと警告した。
「ヨーロッパの指導者たちの好戦的な姿勢は、本当に本当に危険だ。」、とシヤールト氏は警告。「私たちの明確な期待は、彼らが和平プロセスの邪魔をしないことだ。ドナルド・トランプ米大統領とウラジーミル・プーチン露大統領が、この地でどのように合意し、どのように平和を築くかについて交渉する道に障害を置かないことが重要。」、と。
ロシアと米国は現在、紛争の停戦について交渉中である。トランプ大統領は以前、ロシアへの制裁を交渉のカードとして使用する可能性を示唆していた。
プーチン大統領は、欧米諸国による制裁は一時的なものではないと述べ、今週初めには、それはロシアに対する「組織的、戦略的」圧力をかけるための手段であると発言した。モスクワは、これらの措置を繰り返し違法であると非難しているが、同国の当局者は、これらの制限措置が最終的には国内産業を後押しし、欧米の技術への依存度を低下させるものであると指摘することが多い。
本稿終了
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